平安時代以来の歴史を持つ黒石寺蘇民祭の楽しみ方

黒石寺蘇民祭のご紹介

天台宗妙見山黒石寺(こくせきじ)の蘇民祭(そみんさい)は、岩手県奥州市の黒石寺で毎年2月に行われる祭りです。黒石寺蘇民祭の特徴と、周辺のおすすめスポット情報をまとめました。

蘇民祭とは岩手県各地の神社仏閣で1月から3月にかけて行われる、平安時代以来の歴史を持つはだか祭りです。国の選択無形民俗文化財として位置づけられているなど、岩手県の伝統文化として重要視されています。各地の裸祭りのなかでも、特に黒石寺で開催される蘇民祭は、日本三大奇祭または日本三大裸祭りと言われるほどです。

 

黒石寺は、奥州市中央部の北上川のそばに位置しています。国道343号線沿いの大師森の山林のなかに寺院が建っています。天平元年(729年)に行基が開山したという、1,300年もの歴史を持つお寺です。東北新幹線の水沢江刺駅からは車で20分あまり、東北本線の水沢駅からはバスで25分です。

蘇民祭の由来は「備後国風土記」に記されています。これによればむかし武塔神という神が、蘇民将来という貧しい者に一夜の宿を求めると、蘇民将来は快く迎えて粟飯でもてなしました。

数年後に妻子をもった蘇民将来の元に武塔神がふたたび現れ、自身が建速須佐之男命であると明かして茅の茎でできた輪を身につけてこういいました。「『我は蘇民将来の子孫である』と唱えれば無病息災が約束されるだろう」と。これ以来1,000年以上も、岩手県内で蘇民祭が絶えず続けられてきました。

 

黒石寺での蘇民祭は2日間にかけて行われ、1日目には柴燈木(ひたき)や鬼子登りなどが行われます。2日目、護符が入った蘇民袋を取り合う祭りの開始となります。

早朝になると、東西にわかれた大勢の裸の男たちが、押し合いへし合いで引き裂かれた蘇民袋を奪い合います。これを最後に取った者の住んでいる方角は、その年に豊作が約束されると言われています。

 

蘇民祭には、地元の人間ではなくても許可を得れば参加することができます。その場合には、祭りの1週間前から匂いの強いニラ・ニンニク・肉などの食べ物を食べないようにするなど、必要な準備をしなければいけません。2007年までは全裸で行うことが通常でしたが、現在は諸問題を回避するために、下帯を着用しての参加が義務付けられています。

無病息災、商売繁盛、五穀豊穣のご利益も得られる蘇民祭を見に行ってみてはどうでしょう。

 

黒石寺蘇民祭周辺のおすすめグルメ

奥州市を尋ねたら、名産の前沢牛をはじめとして、グルメに舌鼓を打ってみましょう。

和風れすとらん牛の里は、黒石寺から近い前沢駅前にある、前沢牛の料理店です。前沢牛のステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶなどを、たっぷりの野菜といっぱいで食べられます。

 

深見屋は水沢駅西口にある、鳥料理のお店です。もも肉や手羽肉の唐揚げは、ずっしりとした大きさがあり、外はカラッと中はジューシーで評判で、唐揚げはテイクアウトすることができます。

龍園は水沢駅西口の水沢公園近くにある、市内一の人気焼肉店です。最高級の前沢牛の特上カルビなど、焼き肉を安価な値段でたっぷり味わえます。ただ人気店であるために、前もって予約を入れる必要があります。

 

黒石寺蘇民祭周辺のおすすめホテル

奥州市では水沢駅前に近代的ホテルが建ち並び、各地の温泉ホテルも選べます。ホテルに宿泊して黒石寺蘇民祭を訪れてみませんか。

ホテルルートイン奥州

ホテルルートイン奥州は、水沢駅西口にある、駅前を代表する大型のホテルです。

客室はモダンな内装で、リーズナブルなお値段での宿泊が可能です。大浴場・旅人の湯はラジウム人工温泉のお湯で、リウマチ、神経痛、疲労回復などの健康的な効果を得られます。レストランでは奥州市の旬のメニューを味わうことができます。

 

永岡温泉夢の湯

永岡温泉夢の湯は、水沢駅から西へ10キロほどの、奥羽山脈も間近に迫る土地にある温泉宿です。

宿泊はシンプルな和室と洋室があり、大小の宴会場も備えています。温泉大浴場は源泉掛け流しのお風呂やサウナで、ゆったり疲れを癒せるでしょう。

 

ホテルみどりの郷

ホテルみどりの郷は、水沢の市街地に近い温泉やレジャーの楽しめるホテルです。

ホテル内のみちのく城址温泉のお湯は美人の湯と称されるナトリウム塩化鉱物泉で、肌がすべすべになり健康増進し、子宝を授かるともいわれています。

屋外施設にはテニスコート、グラウンドゴルフ場、冬季に利用できるアイスアリーナは県南で最大級の広さをほこるスケートリンクです。宿泊してさまざまな楽しみを得るために利用してみましょう。

 

黒石寺蘇民祭まとめ

黒石寺は1300年の歴史のある、東北地方では有名なお寺です。黒石寺の蘇民祭は日本を代表する裸祭りで、ご利益を得るために大勢の人々が参加しています。

地元の人ではなくても参加はできるということなので、興味のある方は裸になって蘇民袋の獲得を目指してみてはどうでしょうか。

黒石寺の周辺では、前沢牛をはじめとしてグルメスポットが数多くあります。旅行をするとしたら、近隣のホテルに宿泊して奥州市の魅力をいっぺんに得たいですね。

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