中華人民共和国。日本と古くから深い関係にある隣国は、歴史も古く、土地面積世界第三位、人口13億人というまさにビックカントリーです。
通称として「中国」と省略して読んでいますが、この名前で呼ばれ始めたのもつい最近のことで、これまで王朝が代わる毎に「秦」「漢」「唐」「清」など様々な名前があります。漢民族はじめ、様々な民族で構成されている中国はまさに、地球規模で歴史文化の宝箱と言えるのです。
今回は、そんな中国の一面をご紹介したいと思います。
まず、日本からは、北京まで飛行機で約2時間で到着します。他の都市への発着もありますが、”初中国”の方は第一に北京へ行かれることをお勧めします。
理由としては、「中国都市部と郊外では環境が違いすぎる」ことです。
私は以前、北京、洛陽、西安と3都市を巡りましたが、北京以外は、トイレも扉がない、治安面で危険など驚くことばかりでした。中国に降り立つと見たことも経験したこともない位の人で溢れかえっています。常時「通勤ラッシュの電車内」と言ったところでしょうか。
もちろん、人が少ない場所もありますが、大半はヒト、ヒト、ヒトなので、予め理解して旅行の手配をするべきです。人口13億に更に観光客なので、人が終わりのは当然ではありますね。
以上のことから、まずは北京に行き、そこから色々な都市へ行かれることをお勧めします。
北京
中国の首都で、北京オリンピックが開催された大都市です。
日本の様に高層ビルや、マクドナルド、ケンタッキーなどもあり、初めての方でも馴染みやすいやすい都市です。また、北京には世界遺産もあり、ショッピングのほか数日滞在して満喫できます。例を挙げると、
- 故宮博物院
- 頤和園(ゆうわえん)
- 八達嶺長城 など
故宮博物院は、歴史地区であり、建物の荘厳さや、宝物などを拝観することができます。
頤和園は、庭園で、綺麗に整備されており、喧騒を忘れゆっくりと過ごすことができます。
八達嶺長城とは、皆さんご存じの「万里の長城」の一つ。北京から気軽に行け、観光客も多いので安心して楽しむことができます。特筆すべき点として、「男坂」「女坂」があり、前者が非常に急な道のりになります。
私はどちらも行きましたが、「男坂」は坂道も階段も急角度(ほぼ直角かという位)で手すりを持ちながらやっとのことで登りました。
とても疲れましたが、そこから見る景色は素晴らしく、とても良い思い出ができました。体力がある方は是非挑戦してみてください。
尚、余談ですが、北京の街中の公園で筆をとり、字の練習に励む方をよく見かけました。水を含ませ、大ぶりの筆をとる様は圧巻の一言です。見かけましたらぜひ一見してみてください。
洛陽
中国河南省西部にある都市で、古くからなんども首都の役割を果たしてきた歴史ある街にあたります。
日本とも古来、 奴国の使者が洛陽に赴いて後漢の初代皇帝である光武帝から印綬を授けられたとされる印「漢委奴國王」を授けられた、という記録で登場する都です。
この都市には、龍門石窟寺院という世界遺産があり、岩を削って作られた壮大な寺院です。複数箇所石窟寺院があり、半日あれば全てを見ることができるかと思います。
ただ、冬に行くと、とてつもなく寒いので、冬を避けて訪れることをお勧めします。
また、もう一つお勧めするものがあります。それは「牡丹」です。
中国では古来より牡丹を好んでおり、洛陽は牡丹の名産の地として知られています。
飲食店に訪れた際に、装飾に牡丹、女性スタッフの飾りに牡丹と、実に愛らしい雰囲気を味わうことができました。
また、牡丹が咲く春先に行くと大小様々な気品溢れる牡丹を見ることができます。ちょっと変わったお花見はいかがでしょうか。
西安
中国陝西省西安北東にある都市です。古くは「長安」と呼ばれており、あの始皇帝陵墓がある都市です。
中国に行くなら、是非訪れてほしい観光地の一つです。
始皇帝陵墓は簡単に言うと統治者のお墓で、エジプトのピラミッドや日本の古墳をイメージしていただければと思います。
しかし、始皇帝陵は桁外れの大きさで、兵士の人形(兵馬俑)や戦車が発見されています。実際に陵墓の中を見ることができ、また記念写真のサービスもしています。一つひとつ違う顔をしているので、望遠鏡片手に見ていくと楽しいです。
近くに博物館があり、様々な展示品を見ることができます。私が行った時は、始皇帝陵墓を発見した男性がおり、博物館図録にサインをしてらっしゃいました。並んでいる場合もあるので、サインが欲しい方は早めに博物館に行くことをお勧めします。
陵墓は広大な場所なので、1日あれば、陵墓、博物館、お土産売場と十分楽しむことができます。陵墓の大きさ、俑の種類など始皇帝の偉大さに触れてみてください。
まとめ
中国の三都市をご紹介しましたが、まだまだ中国には沢山の街、そして歴史と文化があります。
今回は中国北部の都市をご紹介しましたが、中部、南部にも素晴らしい都市が沢山あります。一度に中国全てを味わうことは難しく、また、北部と南部では気候も違うため、何回かに分けて訪れることをお勧めします。
よく、中国の方は、日本人に対してぼったくりをするや礼儀がなっていないなど、マイナスな印象を持たれている方も多いかと思いますが、皆がみんなそうではありませんし、温かく接してくれた方も沢山いらっしゃいました。ー百聞は一見にしかずー。ぜひ皆さん自信でリアル中国を体感してほしいとおもいます。
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