新発田(しばた)城のご紹介
新発田城は、新潟県新発田市にあるお城です。あやめが沢山咲いていたことから別名を「あやめ成」、大雨の時は船形を下お城が見ずに浮かんだように見えたことから「浮舟成」とも呼ばれました。
また、家臣の軍学者長井清左衛門が城の設計を考えていた時、1匹の狐が現れ、尾を引いて縄張り(設計)のヒントを与えたという伝説から「狐尾曳ノ城(きつねおびきのしろ)」とも呼ばれています。
初代新発田藩主溝口秀勝が1598年に築城し、3代宣直(のぶなお)の時代に完成しました。その後270年間、版籍奉還まで外様大名溝口家の居城となりました。
新発田城は政治・経済の中心地として、又交通の便の良さを考えて平地に作られた平城です。元は本丸、二の丸、三の丸から成り、堀や石垣で囲まれ、11棟の櫓と5棟の門が並び、その周りを堀が囲む壮大な城でした。
平成16年には天守の代わりを果たしていた三階櫓と辰巳櫓が忠実に復元されました。そして、平成18年には「日本100名城」に認定されました。
城の美
三階櫓
新発田城の一番の特徴は先述した本丸の西端にあった三階櫓です。これは徳川幕府に遠慮して天守の代わりに建てられた物ですが、実質的にはこの櫓が天守の役割を果たしていました。
櫓の屋根に乗せる鯱は通常2つですが、この三階櫓は屋根に3つの入母屋を造り、それぞれに鯱を乗せるという、新発田城だけに見られる大変珍しい「三匹の鯱」となっています。
また、櫓の下の石垣との間に海鼠壁が設けられているのも、雪国ならではの積雪対策で、他ではなかなか見られるものではありません。
石垣も隙間なく、綺麗に総ての石がかみ合うように積まれる「切込はぎ」と呼ばれる技法で、城の美観を重視した造りとなっています。
本丸表門(国重要文化財)
本丸の正門で、享保十七年(1732)年に再建された二階建ての立派な櫓門です。一階部分は、ここも瓦張りの海鼠壁となっています。表門二階には石落としがあり、敵の襲来に備えました。
旧二ノ丸隅櫓(国重要文化財)
大火後の寛文八年(1668)年の再建で、元の二ノ丸の北側にあった物を昭和三十四年から三十五年間かけて本丸鉄砲櫓跡に解体移築しました。
そのことから、旧二ノ丸隅櫓という名称になりました。ここも表門と同じく、弾丸を防ぐ為に外壁は完璧に漆喰で塗り固められ、腰回り(一階下部)は瓦貼りの海鼠壁が美しい外観を呈しています。
新発田城周辺のおすすめグルメ
レストランインダス(INDUS)
新発田市の新ご当地グルメのカレー店です。優しいご主人とスタッフが迎えてくれます。カレーは本格的でノーマルでも結構辛いですが、後を引く程ではありません。辛いのが苦手な方は甘口を注文しましょう。
モッチモチの大きなナンと一緒に食べるのがお薦め。揚げパンやタンドリーチキンも美味しいです。
炭火焼肉慶
価格が安い物から高い物まで揃っていて、あまり他店では見ない部位なども扱っていますが、どれも美味しいと評判です。スタッフも若い人達ですが丁寧な対応をしています。いつも混んでいるので、予約をしてから行くのをお薦めします。
パトラン
可愛い洋菓子屋さんです。ケーキや焼き菓子にジェラードまで揃っています。
ここのケーキは「ハズレが無い」と地元で人気のお店です。クリスマスケーキは予約がすぐいっぱいになってしまうとか。ロールケーキも生のフルーツを使っているので甘さがすっきりしていて美味しいです。
新発田城周辺のおすすめホテル
ホテルルートイン新発田インター
新発田市で最もお得と好評のホテルです。料金の割りに部屋が広いというのも評判。また、大浴場の温泉もあります。コンビニやレストランも近くにありますが、朝食が美味しいので是非ご賞味を。
全室Wi-Hi対応。館内にはコインランドリーやマッサージチェア等も揃っています。
ひさご荘
月岡温泉にある旅館です。エメラルドグリーンの温泉が美肌になると評判です。スタッフも丁寧で、食事も見た目も美しく、味も良く、手間暇かけて作った創作料理です。特に、釜で炊いたコシヒカリは最高!
大規模ホテルではないので、日本人の家族連れやカップルだけの客層なのも、静かで人気の元のよう。古い旅館ですが、手入れが行き届いており、綺麗です。
ますがた荘
ますがた荘と言えば、「お夕飯がとても美味しく、白鳥が見られる宿」として知られています。宿泊部屋や宴会場が総て湖側に面しているので、白鳥や鴨等、沢山の鳥たちを見られます。
毎年白鳥目当てに泊まりに来るお客さんもいる程。スタッフのおもてなしも暖かく、ハイレベルのホテルとは違いますが、アットホームな旅館です。
新発田城まとめ
日本100名城に選ばれている新発田城の美しさには、本当に感動すると思います。天守を表だって作れなかった外様大名の立場という物も考えさせられます。
しかし、櫓とはいえ、3つの入母屋を造り全国で唯一の3匹の鯱を戴く櫓を造り出すとは、流石と言わざるを得ません。自然も沢山残っている新発田。お城に、温泉に、グルメにと、楽しみはいっぱいです。
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