雅な平安貴族の行列が最大の見所である葵祭の楽しみ方

京都府葵祭

出典:By Hahifuheho – https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=39989436

 

葵祭は京都3大祭りの1つで、上賀茂神社と下鴨神社の祭礼で、5月15日に行われます。上賀茂神社も下鴨神社も世界文化遺産の「古都京都の文化財」を構成する由緒ある神社です。

この葵祭の特徴は、平安時代から国家的な行事として連綿と続けられて来たもので、優雅な王朝風俗の伝統を色濃く残す貴重な祭りなのです。

 

葵祭の起源は約1400年前に起こった暴風雨等の悪天候により農作物が実らぬ事を憂いて、4月の中酉の日に祭礼を行うと風雨が治まり、五穀豊穣の秋を迎える事ができ、国民の安泰を得られたと言う事が起源とされています。

しかしこの賀茂祭は応仁の乱以降、中断を余儀なくされ、江戸時代の1694年にようやく祭が再興されました。この時、祭礼に用いられた牛車や牛馬、勅使、供奉者の衣冠等のすべてを葵の葉で飾るようになり、ここから葵祭と称されるようになりました。

 

祭の儀式としては、宮中の儀、路頭の儀、社頭の儀がありましたが、現在は路頭の儀と社頭の儀が執り行われています。葵祭のハイライトは、王朝絵巻を繰り広げる行列で、これが路頭の儀です。

それぞれ二葉葵の飾りを付けた、勅使、検非違使、内蔵使、牛車、風流傘、斎王代などが平安時代の貴族の装束を身に付け、京都御所を出発し、下鴨神社から上賀茂神社へと行列をなして8kmの道のりを進みます。

この行列は、総勢500名余り、馬36頭、牛4頭、牛車2基、輿1台と言う壮大な規模で、かつ風雅な王朝行列を再現しているのです。

 

もう1つの儀式である社頭の儀は、王朝行列が下鴨神社、上賀茂神社に到着した際に、それぞれの社で執り行われる儀式で、勅使が御祭文を神に奏上して御幣物を奉納する儀式です。ここでは、往時の雅やかな舞も奉納されます。

 

京都御所を10:30に出発して堺町御門から丸太町通を東に向かい、そこから河原町通を北に向かって下鴨神社に11:40頃に到着し、そこで社頭の義を行います。行列は14:20に再出発し、下鴨本通りから北大路通りを経て賀茂川堤へと進み、上賀茂神社には15:30頃に到着します。

この様に8kmにも及ぶ行程なので、行列の経路を事前に把握し、好きな所で行列を観賞すれば良いでしょう。午前中に下鴨神社までの行程で1度見学し、午後に再度上賀茂神社の近くで見る事も可能です。

また立ったままで長い行列を見守るのが大変なら、京都御所と下鴨神社の参道に設けられた有料席で椅子に腰掛けて見学するという方法もあります。

 

葵祭周辺のおすすめのグルメ

葵祭を見学して昼食を頂くなら、京都御所の近くか、下鴨神社の近くと言う事になるでしょう。京都の市街地であり、随所にあるレストランや食事処を利用する事が可能です。

強いてご紹介すると、京都御所の北東に位置し、京都御所から下鴨神社の行列の通過点に近い「寺町通り今出川下ㇽ」にある「フレンチ レストラン エピス」がお勧めの1つです。

 

京町家をリノベーションした店で、ほとんど京町家の姿を残したままです。京都なら京料理と言う型を破って、京町家でフレンチもお洒落で良いものです。小さなお店なので、早や目に予約される事が必要です。

また京都は常に観光客が多く、普段でもこぎれいなお店はどこも昼食時は満席で、中々昼食にありつけない事もありますので、事前にお弁当を購入して、鴨川の堤防で食べられるのも確実で良いと言えるでしょう。

 

葵祭周辺のおすすめ宿・ホテル

葵祭をゆっくりと楽しみ、京都に1泊される場合には、葵祭の行列の行程が市街地の中心から少し北で、交通の便が良いので、どこで宿を取っても不便はなく、翌日の旅の行程と費用を勘案して宿を決められるのが良いでしょう。

京都の宿泊施設は余りにも多く、特定の宿を紹介するのは難しいですが、葵祭の終着の上賀茂神社に近い所なら、グランドプリンスホテル京都 、洛頂旅館 と言ったホテルや旅館があります。

 

また京都御所や道端で葵祭の行列を見学していると、砂埃などをかぶります。埃っぽく、汗もかいた後には、ホテルでシャワーや小さなバスタブではなく、大浴場でゆっくりと流せればと思う事はありませんか?!

そんな希望を叶えてくれる大浴場のあるホテルとしては、ホテルグランバッハ京都、三井ガーデンホテル京都新町別邸、ホテルモントレ京都、三井ガーデンホテル京都四条など、意外と沢山ありますので、じゃらん等で条件検索して予約されると良いでしょう。

 

葵祭まとめ

葵祭は京都三大祭の1つで、雅な平安貴族の行列が最大に見所です。祇園祭は山鉾巡行、時代祭りは京都の平安から明治にかけての時代行列が見所で、それぞれ趣の違いがあります。

葵祭の見学と合わせて、下鴨神社や上賀茂神社を見学されるのもお勧めです。新緑の下鴨神社の参道の糺の森は、非常にすがすがしく、本殿と合わせて境内にある縁結びの相生社を参拝されると良いでしょう。

 

また、上賀茂神社では本殿に参拝されると共に、上賀茂神社の東隣にある神官たちの住まう住居が建ち並ぶ、社家町を散策される事がお勧めです。神水が流れ、独特の風情が漂う社家町はぜひ訪れて欲しいスポットです。

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