長崎の精霊流しは独特な雰囲気を味わう事ができます

長崎県精霊流し

出典:https://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=1426858

亡き人を船に乗せ、思い出にふける精霊流し

長崎では一年中、多くの祭りを行っているのですが、毎年、8月15日のお盆には「精霊流し」が長崎市全体で行われます。祭りというには間違いがあるかもしれませんが、「亡き人の思い出にふける」というには程遠く、爆竹や花火などで町がにぎやかになります。

 

お盆が終わり、その後1年間で亡くなった家族や親せきがいる場合、精霊流しに向けて船を作ります。早いところでは、6月末には精霊船の製作を始め、ガレージなどを覗くと製作中の精霊船を見る事ができます。

また、精霊船を製作する会社などもあり、注文で作ってもらう事も出来ます。昔ながらの精霊船もあれば、個性的な精霊船もあり、8月15日までに完成させます。

 

長崎では、お盆のお墓参りで花火を行います。その花火は線香花火のような静かな物ではなく、爆竹やロケット花火、ドラゴンなどにぎやかです。

他県では、墓地は静かにお参りする場所だと思いますが、長崎では公園などよりも花火がしやすい場所なのです。主に子供達が花火をしているので、お墓の上にドラゴンを乗せたり、ねずみ花火をやったりとにぎやかです。

それと同時に8月15日は精霊流しが行われるので、朝から晩までどこかで花火の音がしている状態です。

 

精霊流し当日は、車の通行量が減ります。精霊船が道路を通るため、それを避けるためです。精霊船を運んでいる引き手は、お揃いの半被を着て、鉢巻をし、お祭りのような格好をしています。

先頭には提灯を持った人が行き、また鉦を鳴らしている人、爆竹や花火に火をつける人など、一艘の船で少なくて5人、多くて20人ほど引き手がいることもあります。また、男性の声でたくましく、どことなく寂しげな掛け声が遠くまで聞こえてきます。

 

精霊船は、夕方ごろから見られるようになります。昔は、船を川や海に流していたのですが、現在は燃やすようになっています。自治体が設置した仮置き場まで持って行くのですが、できるだけ遠くまで精霊船を引きたい方は早くから引き始めます。

精霊船というと爆竹音だと思いますが、長崎ではスーパーで売られている爆竹は、精霊流しの日にほぼなくなります。爆竹は一つずつ鳴らすのではなく、一箱に火をつけます。また、ロケット花火や打ち上げ花火なども手で持ち火をつけるため、圧巻ではあるのですが、あまりの衝撃に泣きだす子供も多いです。

長崎の人は、この爆竹音や鉦、掛け声などあまりにも大きいため、耳栓を用意する人も少なくはありません。

 

また「もらい火傷」に注意が必要です。間近で見たいからと、近い場所にいると爆竹やロケット花火で火傷をすることもあります。また、焼けカスが飛んできて、目に入ることもよくあるので、観覧する際は注意が必要です。

多くの精霊船と隣の人の声が聞こえないくらいの爆竹音を味わいたいならば「県庁坂」がベストです。夜遅くまで、精霊船が流れており、個人の精霊船だけではなく、ペット霊園や企業が出した精霊船を見ることができます。

 

長崎のおすすめグルメ

県庁坂で精霊船を見る場合、近くに長崎で有名な「中華街」があります。中華街ではどの店でも、ちゃんぽんや皿うどんはもちろん、角煮まんじゅうを食べる事ができます。

また、繁華街「浜の町」もあるため、有名な「コロッケ(コロッケが食べれます)」や「オリンピック(特大パフェやトルコライスが食べられます)」「つるちゃん(トルコライスやミルクセーキが食べられます)」などがあり、長崎のソウルフードを楽しむ事ができます。

 

ミルクセーキは飲み物ではなく、シャーベットのようなかき氷のようなものですので気をつけてください。また、特大パフェは大人数で行く事をお勧めします。とにかく背の高いパフェですので、気合を入れて食べに行ってみてください。

長崎では有名な観光地である眼鏡橋も、県庁坂からは徒歩で行く事ができ、ハウステンボス内の工場で作られたチョコレート専門店「Spectacle」がありお土産には最適で、隣接するカフェ「bridge」では眼鏡橋を見ながら、スイーツを楽しむ事ができます。

 

長崎周辺のおすすめのホテル

県庁坂はビジネス街なので、多くのホテルがあります。また、近くには長崎港や長崎駅にもあるので宿泊先には困りません。

チェーン店の「アパホテル」もあり安心ですし、長崎駅に隣接した「JR九州長崎ホテル」もあります。「ホテルニュー長崎」など高級感のあるホテルまで、宿泊可能です。

県庁坂付近は、夜中まで精霊船が行き、混雑しますし、爆竹音も激しいので県庁坂のホテルを避けるのもよいかもしれません。夜中まで爆竹音を楽しみたいかたは是非、県庁坂近辺でお探し下さい。

 

精霊流しまとめ

長崎では小さいものから大きいものまで、たくさんの祭りが行われます。

その中でも、精霊流しは独特な雰囲気を味わう事ができ、単純な賑わいではありません。見に行った人は何となく心が落ち着き「派手なんだけど、なんだか切ない」気持ちになります。

興味を持った方、まだ精霊流しを体験した事のない方はぜひ、精霊流しに行ってみてください。

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