出典:By Kounosu – https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8823808
岸和田だんじり祭のご紹介
岸和田だんじり祭は、大阪府岸和田市で毎年9月に開催される祭で、岸和田祭、旧市の祭りとも呼ばれます。
元禄16年(1703年)に当時の岸和田藩主だった岡部長泰公が、京都伏見稲荷を城内三の丸に招き入れ、米や麦、豆、あわやひえの5つの穀物が豊作になるように祈願し行った稲荷祭が起原とされています。
かつては限られた地区の祭に過ぎませんでしたが、昭和の終わり頃からメディアで取り上げられるようになってから一気に全国区の祭となり、現在では岸和田城下およびその周辺で開催されています。岸和田市内では岸和田だんじり祭と同じ日に春木だんじり祭も開催され、これらの祭を楽しもうと2日間で56万人もの観客が訪れます。
祭では町会と呼ばれる組織がだんじりを所有し、曳行を行います。町会は年齢に応じて「世話人」「若頭」「組」「青年団」などの厳然とした階層に組織され、それぞれが分担してだんじり曳行の役割を担います。
「だんじり」とは精緻な彫刻が施された山車のことで、テコの働きでだんじりの向きを変えるヒノキ材の棒と、100mほどの2本の綱を取り付けたものを500人ほどの人々が勢い良く引きながら地元の町を疾走します。
スピードに乗っただんじりを方向転換させる「やりまわし」がまつりの醍醐味で、曳行コースの曲がり角には大勢の観客が待ち構えています。
「やりまわし」は、曳き綱の付け根を持つ綱元(つなもと)という担当者が進行方向とスピードを決め、屋根に登った大工方(だいくがた)が指示を出し、台木後方に挿し込まれた後梃子(うしろてこ)を外側へ向けることで山車の方向を転換します。
だんじりには女神が宿るとされているため、女性が上に登ることはできず、屋根に登るのはみな男性です。
「やりまわし」では、だんじりが横転しそうになったり、見ているとハラハラする場面もたくさんあります。やりまわしが上手くいくと観客からは盛大な拍手が起き、祭りは最高潮を迎えます。
間近に見物できる場所のうち、「カンカン場」と呼ばれるスポットが特に有名で、有料の観覧席が設置されるほどです。
昔は年に3回の祭が行われていましたが、次第に1度の開催になり、2006年に敬老の日の直前の土・日曜日に日程が変更されました。 また、9月の第1日曜日と本祭の前日には試験曳きと呼ばれる練習も行われます。
テレビなどでその激しさを紹介される岸和田だんじり祭ですが、実際に見てみると迫力に圧倒されます。商店の軒先をすれすれに走り回り、豪快に方向転換するだんじりのスピード感やスケールはほかの祭とはひと味も二味も違います。
岸和田だんじり祭周辺のおすすめグルメ
岸和田は大阪市内からも近く、駅周辺の繁華街にはたくさんの飲食店が建ち並びますが、岸和田にはこれといった特産品や名物メニューは見当たりません。ただ、海から近いため、漁港があり新鮮な魚介を味わうことができるお店はいくつもあります。
そこで、そのなかで特におすすめなのが「海鮮 漁師の台所」です。
こちらは全国の漁港から仕入れた新鮮な魚介がウリです。なかでも刺身を豪快に盛りつけた「漁師の桶盛り」と、「貫盛り」と呼ばれる寿司の盛り合わせはこちらの看板メニューです。
ほかにも、大阪名物の串カツ、炭火焼き、天ぷらなど人気メニューが目白押し。日本酒や焼酎との相性が抜群ですのでつい飲み過ぎてしまわないようにご注意を。岸和田を訪れたらぜひとも訪れてみてください。
岸和田だんじり祭周辺のおすすめホテル
関西新空港や大阪市内からのアクセスが良く、電車やクルマでの交通も便利な岸和田市内にはホテルも多く、選ぶのに迷ってしまいます。そこで、口コミ評価が高く、だんじり見物に便利なホテルをピックアップしてみました。
ステーションホテルみやこ
まずは「ステーションホテルみやこ」。こちらは南海本線岸和田駅から徒歩1分と抜群のアクセスを誇ります。そのため、駅周辺の飲食店やコンビニを利用しやすく、移動で時間をムダにすることがありません。
価格もリーズナブルで部屋もきれいですので言うことなしのホテルですが、ただ、全室禁煙なのでタバコを吸う方にはおすすめできません。
岸和田シティ・ホテル プリンセス
次に「岸和田シティ・ホテル プリンセス」です。こちらは南海本線岸和田駅から徒歩3分で比較的近いホテルです。価格もリーズナブルで、スタッフの対応も素晴らしいため間違いのないホテルだといえます。
建物自体は年季が入っていますが、掃除が行き届いており気持よく過ごすことができます。
また、シングルルームのベットがセミダブルサイズなので、一人でゆっくりと泊まりたいという方にオススメのホテルです。
岸和田だんじり祭まとめ
全国的に有名な岸和田だんじり祭ですので、ご存じの方も多いかと思いますが、テレビなどで観るのと実際に間近で見るのとは迫力がまるで違います。
豪快な「やりまわし」をすぐ側で見ているとヒヤヒヤすることもありますが、そこが岸和田だんじり祭の見せ場ですので、逃さず楽しんでください。
暑い夏が終わり、過ごしやすい気候の時期に行われる祭ですので訪れやすいと思います。ぜひともご家族揃っておでかけください。
コメントを残す