歴史的評価の高い城である弘前城の見どころ

青森弘前城

弘前城は1603年(慶長8年)に初代弘前藩主である大浦為信、後の津軽為信によって築城が開始され、1810年(文化7年)9代目藩主の津軽寧親によって三重の天守閣が建てら今にその姿を残す歴史あるお城です。

別名「鷹岡城」、「高岡城」とも呼ばれています。1627年の落雷によりほぼ完成していた当時の「鷹岡城」の5層6階の天守閣をはじめ、本丸御殿、櫓が焼失し、ほぼ200年にわたり天守のない歴史を持つ、国内でも珍しいお城としても有名です。

 

一方で、江戸時代(1810年)に建造された天守閣やや櫓などは200年余りたつ現在でも当時の姿のまま保存されており国の重要文化財に指定、また石垣や堀、土塁などの城郭のほぼ全てが明治時代の廃城当時のままで残っており、2006年には日本100名城に選定されています。

また城跡である弘前公園は国の史跡にも指定されており、かの歴史小説家として人気を誇る司馬遼太郎氏でさえも「日本七名城の一つ」と称するほど建築物としても歴史的評価の高い城の一つであると言えましょう。

 

2015年より100年振りに本丸石垣修理が始まり、修理完成は10年後の2025年。天守の曳屋は5年程かかるとされていますが、さらに美しい弘前城が見れることが楽しみですね。

300年余りの江戸時代を通して一目置かれる外様大名として津軽を領有してきた津軽氏ですが、もとは北陸の南部氏に臣従していた大浦氏であったとされています。

 

安土桃山時代の小田原征伐の際には豊臣氏より南部氏よりも早くに4万5千石の朱印状を賜ったことを機に大浦氏から津軽氏へと改姓し、居城だった大浦城から軍事面、立地面、そして陰陽五行の思想である4神が守護する四神相応の地として理想的な鷹岡に新城を構えるため築城を開始しました。

実はこの築城の候補地の選定方法は江戸城築城の選定方法と酷似しており、江戸初期に幕府の知恵として活躍した天海大僧正と津軽氏のつながりを暗に示しているとも言えましょう。

 

1600年の関ヶ原の戦いの際には津軽氏も東軍、西軍それぞれにつき、どちらが勝利しても津軽氏が生き残るように立ち振る舞ったとされています。戦乱の時代から一族の存続を第一に考え、巧みに歴史の荒波を乗り越えてきた武士の機知といえます。

さらに、2代目藩主信牧には徳川家から満天姫を正室、石田家から辰子を側室に迎え、正室の満天姫によって養育された辰子の子、信義が3代目藩主となり津軽家のさらなる安泰へと繋がり、押しも押されぬ東北地方の大名としてその地位を確立したとされています。

 

その後、江戸幕府の終焉までその栄華は続くことになります。明治に入り廃城令によって本丸御殿や武芸所の取り壊しが始まるものの、1895年に旧藩主津軽氏によって城跡を「弘前公園」として開放、1903年より公園内に桜の植樹が続き、現在では津軽地方随一の桜の名所として知られています。

 

弘前城周辺のおすすめグルメ

弘前城をゆっくり散策したら、弘前のグルメを楽しんでみましょう。じっくりグルメを堪能できるお店が数多くあるので、弘前公園の散策、ねぶた祭りや弘前城の桜まつり、菊紅葉まつりなどのイベントの合間やランチにもおすすめですよ。

 

弘前の和食と言えば「すずめのお宿」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。漫画の「美味しんぼ」にも登場するほど有名で人気の高いお店です。

決まったメニューはなく、その日に仕入れた食材によってその日のメニューが決まるのが、このレストランの特徴です。予算や好みに合わせてお料理が出てくるので、どんなお料理が出てくるのか期待しちゃいますよね。

 

またイタリア料理のレストランテで人気が高いのが「オステリア・エノテカ・ダ・サスィーノ」。お店で作られる自家製生ハムは絶品で、お店の代名詞となっています。弘前を訪れたら、ぜひとも押さえておきたいグルメスポットでしょう。

 

弘前城周辺のおすすめ宿・ホテル

弘前の宿泊には弘前駅に近いホテルも多く、弘前城をはじめ市内の観光にも便利なロケーションはおすすめです。

ホテル ナクアシティ弘前

なかでも「ホテル ナクアシティ弘前」の人気が高く、女子会の旅行にはオススメのシティホテルです。

人気の秘密は毎月メニューが変わるディナービュッフェ。四季折々の旬の素材を中心に和洋のバラエティに富んだ料理が前菜からデザートまで楽しめるので、気心知れた女友達の間でも美味しい料理頂きながら女子トークに花を咲かせられるのも嬉しいですね。

 

モダンなデザインで統一された客室はゆったりとした空間となっており、旅の疲れもしっかりと取ることができそうです。ホテル内にはバーもあるので、時を忘れて語らうには最高です。

宿泊料金は朝食付きで2名利用時で5000~10000円程とかなりお得な料金となっています。

 

石場旅館

城下町としての面影を色濃く残す旅館もオススメです。弘前城、弘前公園に最も近いロケーションにある「石場旅館」。

明治12年創業なのですから、弘前市の中でも歴史ある旅館の一つと言えます。城下町の静かなただ住まいの面影を色濃く残し、明治時代にタイムスリップしたかのような旅館の内装は実際に訪れてみる価値があると言えましょう。

家庭的な郷土料理も人気で、春の山菜料理や冬のジャッパ汁など他の宿泊施設ではなかなか味わえない料理も多く、思い出に残る弘前旅行になるはずです。歴史と風情を味わいたい女子会には石場旅館がイチオシのお宿でしょう。

 

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弘前城まとめ

弘前市のシンボルである弘前城を中心に発展した城下町は、一年を通して桜まつりや紅葉、そして夏のねぶたなどさまざまなお祭りやイベントで多く、津軽地方最大の観光地です。

江戸時代から明治時代へ歴史が大きく変わる局面でも時代の流れに上手く乗ることで、美しい街並みや弘前城をはじめ弘前市立図書館など歴史的価値の高い建築物を数多く残し歴史を紡いできたことを思うと、また違った弘前の街の姿が見えてくるかもしれませんね。

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