愛媛県松山市の中心にある勝山に建てられた松山城は、加藤嘉明が築き始めた城で、2006年に日本百名城、翌年に美しい日本の歴史的風土百選に定められました。
他にも日本さくら名所百選や日本の歴史公園百選にも挙げられています。
大天守は江戸時代最後の完全な城郭建築で、三重三階地下一階の層塔型天守となっています。現存12天守の中で、大天守だけが築城主として、瓦に葵の御紋があります。
大天守・小天守・隅櫓を繋いだ天守建造物群は代表的な連立式天守で、建物で仕切られた中庭ができるという特徴があり、厳重な天守防衛であるとも言われています。天守は標高約132mの勝山の山頂に築かれた上、天守が約30mの高さであるため松山平野を360度見渡すことができます。
松山城には登り石垣があり、山腹からの侵入を阻止するという目的のために築かれました。ふもとの館から山頂の天守を、山の斜面を登る2本の石垣で連結しています。
現存12天守のうち、他は彦根城だけに登り石垣が存在しています。登り石垣は県庁裏登城道から見ることができますが、北側は何らかの理由で幕末以降に取り壊されたと考えられています。
高さ14mを超える本丸の屏風折の石垣は壮大で、戦いだけの目的を超越した芸術としても楽しむことができます。天守のある本壇の石垣は、親藩松平氏が再建したと言われ、より一層、美しく仕上がった姿が見られます。
石垣が描く輪郭の曲線の美しさと城郭を合わせ、松山城の見どころの一つとなっています。
松山城本丸へは徒歩で4つのルートがあります。
東雲口登城道・県庁裏登城道(スロープ)・黒門口登城道(江戸時代の正規ルート)・古町口登城道となります。一般的には、東雲口登城道より本丸へ向かいます。黒門口登城道と古町口登城道は、石段が多くなります。
夜には様々な夜景を眺めることができ、隠門付近広場から見降ろす夜景は都会的で、乾櫓付近からは街や観覧車が見え、天守からは更に色々な松山平野の夜景を見渡すことができます。天守から夜景を観る場合は夜間特別営業日となります。
本丸広場からは、ライトアップされた美しい城の姿が見えます。
2月上旬〜中旬頃には梅が咲き、4月の初め頃になると見事な桜を見物できます。桜は約200本とされます。桜の種類により、比較的長い期間、桜を楽しむことができます。桜の季節の後は、ロープウェイとリフトの下に白やピンク色のツツジが咲きます。
松山城周辺のおすすめグルメ
郷土料理五志喜では、松山の郷土料理を堪能できます。
鯛めしは、鯛を一緒に炊くタイプと宇和島の漬けタイプの2種類があります。鯛の身はぷりぷりした食感で、香りの良い薬味で食欲が増加します。そばやうどんもあり、人気の高い店です。
鍋焼うどんで知られるアサヒは、昭和22年創業の老舗です。
ダシは少し甘めの関西風うどんで、牛肉や油揚げ、かまぼこと具だくさんです。ボリュームに対してリーズナブルな値段に驚きます。鍋焼うどんの中に玉子を落として食べる、なべたまもお勧めです。甘さが貴重とされた戦後に生み出された味です。
松山城周辺のおすすめ宿・ホテル
CANDEO HOTELS 松山大街道
最上階にあるスカイスパには露天風呂があり、夜景を眺めて入浴できます。女性露天風呂からはライトアップされた松山城が見えます。内風呂からも城が見え、絶景の中で疲れを癒やすことができます。サウナ・スチームサウナもあるので、健康と美を手に入れましょう。
朝食は60種類から選べるビュッフェスタイルです。スカイラウンジとなっているので、景色を楽しみながら食事ができます。清潔感溢れる部屋では、ホテル館内着でゆっくり過ごすことができます。
HOTEL TOPINN
部屋の壁やカーテンには疲れを癒やすデザインが施されているホテルです。
食事も瀬戸内の食材を使用し、毎日変化する体に良い料理を提供しています。日曜日に宿泊した場合は、特製の夕食と翌朝の朝食が無料サービスとなります。部屋で食べることができるため、落ち着きます。近くに松山城ロープウェイや繁華街があります。
ホテル三番町
大浴場は、奥道後温泉よりバイプで引湯している美肌効果のある湯が使われています。
露天風呂スペースも設けられています。サウナやマッサージチェアで疲れをスッキリ取ることができます。10階のレストランでの朝食はビュッフェスタイルになっています。松山城を眺めながら食事ができます。
宿泊客の希望を積極的に取り入れる対応の優れたホテルです。
松山城まとめ
松山城は昼も夜も素晴らしい景色が見渡せます。石垣の白と周りの緑が綺麗で、桜の季節も是非見たいものです。
松山を訪れる人は観光やビジネスなど様々で、紹介した他にも多くの宿泊施設があります。松山城が見えるホテルなど、人々が城に親しみを感じていることが解ります。
立派な石垣は中部以西の城の特徴とされます。石垣の技術や美しさも含めて、松山城の見どころを訪れる楽しみとなるでしょう。
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