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秋田竿燈まつりでは、柔らかな灯りがオレンジ色に揺らめく提灯を十字に組んだ竿にぶら下げ、それを巧みな技で高く掲げる様が一番の見どころです。竿を掲げた男衆が街を練り歩く姿に見惚れ、思わず暑さを忘れてしまう夏恒例の行事です。
この竿は高いもので高さ12m、重さ50㎏にもなるのですから、見ている側も思わず力が入ってしまいます。その竿が260本ほども掲げられる様は圧巻。竿は額や肩、腰などで支えており、その技も見応え抜群です。
実は竿を掲げる技は出場団体ごとに妙技会で競い合っていて、優勝目指して行われているもの。これは昼の間に行われます。
秋田県内はもちろんのこと、東北圏に限らず日本全国からこの秋田の風物詩で夏を体感しようと人々が集まってくるのは毎年のこと。
現在は青森のねぶたまつり、仙台の七夕まつりを加え東北3大祭りに数えられ、その名が益々広く知れ渡るようになりました。国重要無形民俗文化財に指定されていますが、既に宝暦年間からまつりとして始まっていたようです。
夏に体力を失ってしまう人々を鼓舞し、休みたいと怠けてしまう気持ちを追い払う願いが込められているというのですが、竿燈を見上げているとその願いが直ぐにでも叶う気がしてくるから不思議です。
まつり会場は、竿燈大通り。そして夜に行われる点が特徴です。
やはり提灯が灯った時の美しさは、夜でなければ堪能できないからなのでしょう。昼間は妙技会が別のエリアで行われています。18:00過ぎから交通規制が始まり、竿燈が入場した後、19:30くらいから1時間ほどの技がクライマックス。
竿燈大通りならば歩道エリアからどこでも竿燈を見られますが、落ち着いてゆっくりと見たい人には観覧席の予約がおススメです。自ら場所取りせずともベストポジションから眺められるのですから、同行者ともはぐれる心配がなく安心。
しかも眺めるおまつりは思った以上に疲れるものなので、場所が確保されていると座っていられるために楽に観覧できます。おまつり期間は4日間にも及ぶのですが、この観覧席は地元の人にも大人気。早めの予約必須です。
竿燈を眺めている人たちがお揃いの支度でいるのが目立ちます。これは竿燈まつりの公式グッズ。うちわ、Tシャツ、手ぬぐいです。おまつりシーンをモチーフにした、和のテイスト。
色合いが控えめで上品なデザインなので、老若男女と問わず誰でも楽しめるはず。お友達や彼と夏の思い出に、お揃いで身に着けるのも一興ですね。
秋田竿燈まつり周辺のおすすめグルメ
さて、この秋田で美味しいもの探しは欠かせません。昔からの米どころ、そして酒どころですが、それ以外にも美味しいものがたくさんあります。
竿燈まつりが行われる夏のおススメは、岩牡蠣。太平洋側の牡蠣よりも大振りで食べ応えたっぷりの海の幸です。
お酒好きの人に味わってほしいのが、じゅんさいです。沼などに生息する水草の若芽で、表面のぬるぬると歯応えが独特の美味しさ。これを冷菜や鍋で煮込んでいただきます。
女性に人気のスイーツは、もろこしです。とても可愛らしいのでお土産にも最適。お殿様がたいそう気に入ったという小豆を使った菓子です。
これら以外にも、ツルツルの稲庭うどん、独特の調味料が効いているしょっつる鍋、名物きりたんぽ、ジューシーな比内地鶏、香りが独特のいぶりがっこなど、味わっておきたい逸品が目白押しです。
もちろん、おまつりの醍醐味である屋台の味も忘れずに。
秋田竿燈まつり周辺のおすすめ宿・ホテル
夜がメインのおまつりですから、まつり会場近くに泊まれたら便利です。歩いて帰りたいと思うなら、秋田駅西口がおススメ。
リッチモンドホテル秋田駅前
リッチモンドホテル秋田駅前は、駅から4分と立地としても申し分ありません。チェーンホテルなので、様々なプランの中から選べる点が魅力的。女性が安心して宿泊できるホテルです。
ホテルグランティア秋田
ホテルグランティア秋田は、天然温泉のスパが併設されている点がイチオシです。
13種類もの風呂やサウナが楽しめるので、おまつりプラスアルファの旅となり充実したプランとなります。リラクゼーションを求める人には、リーズナブルなお値段でボディケアが行えてお得。館内での食事も可能で、海の幸や秋田名物を楽しめる海鮮ダイニングが利用できます。
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ドーミーイン秋田
ドーミーイン秋田も大通り沿いに面しているので、初めて訪れた人でも迷いません。素晴らしい立地にも拘らず、大浴場が利用できるのも嬉しいですね。
なんと露天風呂まで完備していて驚きです。シンプルなサービスを提供していて、使い勝手の良い点が自慢のホテルです。夜は夜鳴き蕎麦の無料サービスあり。
もしも西口周辺が混雑していたら、駅を挟んで反対側の東口、大町や川反周辺でもおまつりを楽しむには十分ですから問い合わせてみましょう。
秋田竿燈まつりまとめ
竿燈まつりは、ねぶたまつりのように賑やかに弾むようなおまつりとは異なります。また、七夕まつりのように自由に気の向くままにそぞろ歩きをする趣でもありません。
でも、昔の人々の思いや伝統をしっかりと受け継ぎ、そこに集まった人たちに確かなメッセージを送る厳かなおまつり。行った人にしか味わえない感動が、そこにあります。
毎年行われる日は、8月3~6日と決まっているので訪れるスケジューリングも比較的容易ですから、念入りな計画のもと、訪れてみてはいかがでしょうか。
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