西ヨーロッパと中央ヨーロッパに属する国の一つであるドイツは、大きく分けて西部と東部に分けられます。西部は冬でも比較的温暖な気候で、特に夏は降雨量も多くあります。東部は冬は寒く乾燥しがちです。
首都はベルリンで、ベルリンは第２次世界大戦で破壊的な打撃を受けて、１９４５年没落し、以後1989年にベルリンの壁が崩壊するまで東ドイツと西ドイツの２国家に分割されていました。
公用語はドイツ語で、昔から「詩人と思想家の国」と呼ばれ、数百もの交響曲オーケストラがあり、バッハやブラームス、シュトラウスといった有名な作曲家や演出家を生み出しました。現在でもドイツでは、オペラやオーケストラ鑑賞は、とっても人気です。また、日本でも有名な「グリム童話」は、ドイツの民話集を集めた童話集です。
ドイツの食文化は、大きく分けて、冷たい食事と暖かい食事にかけられ、ソーセージやハム、チーズやザワークラウトが有名です。またジャガイモをつかったお料理も多く、国民の食事はいたってシンプルです。
また、ドイツ国民はビールが大好きなことでも有名なドイツは、保護者同伴なら１４歳から飲酒ができ、一般的には１６歳から飲酒が可能です。ミュンヘンで行われるオクトーバー・フェストは、世界最大のビール祭りです。
ビールの他にも、白ワインやリンゴのワインも人気です。さらに、ドイツのスイーツとして有名なバームクーヘンや、アプフェルキュヘルやクラプフェン、シュトーレンも本場の味が楽しめます。
中世の街並みが残り、歴史のある国ドイツは、お城や城壁などのロマンティックな建物も多く見られ、魅力的な街が多くある国です。ドイツ旅行は初めての方でも、ドイツを楽しめるような、観光におすすめの街をご紹介していきます。
ベルリン
ベルリンは、言わずと知れたドイツの首都で、ベルリンの中央にはシュプレー川が流れ、多くの公園や緑の多い街並みが広がっています。街の中央にはティーアガルテンと呼ばれる大きな公園があります。
古い歴史を持つベルリンですが、近年では、モダンでアーティスティックな街へと生まれ変わっています。街の至る所で、クリエイティブなアートを楽しむ事ができます。
そんな首都ベルリンでのおすすめの観光スポットは、ブランデンブルグ門です。ベルリンのシンボルでもあるこの門は東西ドイツ統一の記念すべき門として、多くの観光客で賑わっている場所です。
ブランデンブルグ門に続いて、観光人気があるのは、ドイツ連邦議会議事堂（ライヒスターク）です。こちらへの入場はパスポートと予約が必要になりますので、お忘れなく。
さらにベルリン観光で欠かせないのは、シュプレー川に浮かぶ島全体が世界遺産に登録されているムゼウムインセル（博物館島）ベルリン大聖堂は、圧倒される壮大さがあります。ヨーロッパならではの大聖堂は、是非ご覧になっていただきたいスポットの一つです。
また、ドイツで本格的なオーケストラを鑑賞したい方には、ベルリンフィルハーモニーへ出かけてみては如何でしょう。日本で鑑賞するとなると数10倍ものチケット料金がかかります。
ベルリンには、ドイツの暗い歴史を物語る、ホロコースト記念碑もあり、その地下には、ホロコーストに関する情報センターがありますので、ご興味がある方は、是非お立ち寄りください。
フランクフルト
ドイツの主要国際空港のある街、フランクフルトは、世界の玄関口でもあり、多くの旅行者が初めて訪れる街であります。フランクフルトは、治安の良い街としても知られ、観光名所も多く揃っています。
ドイツを代表する詩人・劇作家・小説家として有名な文豪、ゲーテ（ヨハン・ヴォルフガング・フォンテンゲーテ）の生家があります。もともと名家に生まれたゲーテの生家はさすがに立派な家です。ゲーテの生家の隣は博物館になっており、ゲーテゆかりの品や彼にまつわる有名な画家の作品も展示されています。
さらにそのゲーテが洗礼を受けた事でも有名なカタリーナ教会は、レーマー広場へ向かう途中にありますので、お散歩コースにおすすめです。カタリーナ教会を通り過ぎると、フランクフルトの旧市庁舎のあるレーマー広場があります。
ドイツの歴史的な家々が並ぶ定番の観光スポットで、昔ながらの木組みのや切妻やねの旧貴族の家々は、私たちがイメージするドイツの家そのものといった感じで、広場の中央には大きな噴水もあり、クリスマスシーズンには、クリスマスマーケットも開かれます。
また、ヨーロッパのアンティークに興味がありましたら、マイン川沿い是非蚤の市へ出かけてみては如何でしょう。毎週土曜日の朝からお昼過ぎまで開かれている蚤の市は、ヨーロッパならではの、骨董品や掘り出し物が多くならんでいます。お土産ものに何か素敵なものが見つかる可能性もあります。朝９時から午後２時までです。
ミュンヘン
ドイツビールでも有名なミュンヘンは、ドイツの南東部にあるバイエルン州の州都で、もともとキリストキュとの僧侶が住んでいた街で知られ、文化や芸術が盛んな美しい都市です。
街のシンボルでもある旧市庁舎のあるマリエン広場は、観光のスポットとして有名で、ゴシック様式の豪華な建物は、ドイツでは最大級の高さ８５メートルの塔が建物の上に建っています。
マリエン広場には、オープンカフェやレストランがあり、ゆっくりとコーヒーやビールを頂いたり、お食事をされながら、屋外ステージで行なわれているパフォーマンスや音楽を楽しむことができます。
ミュンヘンには、多くの広場があり、ケーニッヒ広場には、古代ギリシャ神殿柱廊門があり、広場の南側には、彫刻美術館や、古代美術館、現在は図書館となっているナチス党本部があります。凱旋門のあるルートヴィッヒ通りには、1808年にバイエルン地方の君主であったルートヴィッヒ一世の像があります。
さらに、ミュンヘンの見所は美しいお城です。ミュンヘンから列車で２時間ほどの場所にあるフュッセンで下車し、そこからバスを利用して１０分ほどですが、バス以外に馬車も運行しているので、できれば馬車にゆっくりと揺られながらお城へ向かってみたいものです。
ノイシュヴァンシュタイン城は、バレエの白鳥の湖のモデルとして有名ですが、ディズニーのシンデレラのお城のモデルでもあると言われているようです。
お城の中を見学することが可能ですので、その豪華さを実際にご覧になっていただきたいです。寝室や室内は、ゴシック調の豪華な家具で飾られ、柱や壁、天井などの彫刻の豪華さにため息の連続です。
その他にも、ホーエンシュヴァンガウ城などもあり、おとぎ話に出てくるような本場のお城見学は、絶対に欠かせないスポットの一つです。
ヨーロッパの中でも比較的治安が良いとされるドイツは、初めてのヨーロッパ旅行でも、地図を片手に歩き回ることができるので安心です。中世のヨーロッパの文化や町並み、音楽やビールを楽しみむことができるドイツは、春から秋にかけてのご旅行がおすすめです。
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