「微笑みの国」と言われる「タイ」は、正式な名前を「タイ王国」と言います。
立憲君主制国家で、王様が今もいて統治しています。首都はバンコクで、王宮がある「王都」です。言語はタイ語で、通貨はバーツが使われています。
タイ料理など日本にもなじみが深く、経済的つながりも強い国です。タイのチャクリー王朝は、日本の皇室との交流が深いことでも知られています。
バンコク
バンコクでは、絢爛豪華な王宮文化を楽しみましょう。
「王宮とその周辺」は欠かせません。タイ観光では定番の人気スポットです。
この場所はバンコクの発祥の地そのものでもあります。王宮の周りに見るべき主要施設が固まっています。
非常に人気があるのは「ワット・ポー」です。日本語では「涅槃寺」と言います。とても大きな涅槃仏の足の裏まで見られますので、お見逃しなく。46メートルもある仏さまの足裏には、仏教の独自の世界が凝縮されています。
「エメラルド寺院」と呼ばれる「ワット・プラケオ」も立ち寄りましょう。とてもエキゾチックな見どころが多いです。本堂ではヒスイ仏は必ずみたいですね。他にも、回廊には、ラーマキエンが記されています。仏塔もタイ気分を満喫するには逃がせません。
この界隈は仏教建築が多く、「ワット・スタット」はバンコクでいちばんとの声も高いです。本堂の仏像がすばらしいとか。他の寺院も負けず劣らずなので、どこがいちばんか確かめに立ち寄るのもいいでしょう。ラマ3世が作った寺院です。
川のほとりの寺院が「ワット・アルン」です。チャオプラヤの川岸で、情緒を感じながら眺める寺院は、朝日のなかで見るのがおすすめです。「暁の寺」という名前は、だてではありません。朝日が無理なら夕日と共に映えるところも見どころです。
「ラック・アムン」は、ラマ1世の時代に建立された寺院です。こんなところからもタイの歴史が見えてきます。「微笑みの国」の精神性の根源は、美しい仏像にあるのでしょうか。
「王室専用船」の展示がされているのが、「王宮御座船博物館」です。王様の乗る船は、色彩も装飾もすばらしいです。
歴史が好きな方は「民生記念塔」も回りましょう。祈りだけではない、タイの政治的側面が象徴された建築です。
物価が安いので、日本人の移住が多いのもタイの特徴です。「アーリーリタイア」の熟年夫婦の方々では、タイで悠々自適の暮らしを楽しむ方もいらっしゃいます。
王都の別の姿を見たいと望まれるなら「水上マーケット」に注目してみましょう。
運河の水面に無数の船が浮かび、さまざまなものを売っています。カラフルな商品がひしめき、少し離れてみるとまるで絵のようです。水上生活に熟練した、現地の方々の立ち居振る舞いも見どころです。工芸品などを買うのもいいですね。
旅行会社では「水上マーケットツアー」もありますので、旅行前に情報を集めておきましょう。
旅先を回ればおなかがすきます。
タイでは魚介類がおいしいです。現地では「屋台」に注目してみましょう。地元の本格的なタイ料理が多くそろっています。。「屋台」では、現地の方と違って、体が慣れていませんから、なるべく火が通ったものから始めましょう。バンコクのショッピングモールに入っている屋台は、観光客にも利用しやすいです。
もちろん、宮廷風料理のレストランもあります。
「バンコク」以外のところも見たい、というご要望もあるでしょう。ご留意いただきたいのは、タイでは、バンコクとその他の都市での、インフラの状況がかなり異なるということです。
はじめてなら、バンコクだけでも、もりだくさんな体験になりましょう。地方へのアクセスは、その時々の現地の状況を調べて行ってください。
アユタヤ
おすすめできる都市として、ひとつあげましょう。
「アユタヤ」は、比較的、日本語が通じます。ここは「アユタヤ王朝」の首都だったところです。「バンコク」よりはだいぶローカルなところです。「ワット・チャイワッタナラーム寺院」は、現在の王宮とはまた違う、幻想的な空気をまとっています。
同時に、微笑みの国と言うだけではない、タイの側面を知ることができる場所です。
施設には、戦争の時に破損した箇所が残っています。夜にはライトアップされて、別の表情を見ることができます。
さらに野趣に富んだ観光としては、「ワット・プラ・マハター」が、候補に挙げられます。
日本よりはるに高温多湿なタイでは、植物の繁茂がとても旺盛です。ここでは、菩提樹にうまっている仏頭がありまして、これは自然にこうなってしまったものです。タイの風土と、人々の文化の相克を感じる見どころです。
「ワット・チャイ・モンコン」も、この際立ち寄りましょう。ユニークで威厳がある仏像がたくさんあります。タイ観光は仏像ばかり、などとこぼすには及びません。空の下に、ごろりと大きな涅槃像が横たわっているのは、ぜひご覧になってください。
同じ仏教国でも日本とは違うおおらかさがある寺院です。バンコクとの違いもチェックしたいですね。ここにしかない座禅地蔵がずらっとならぶ風景は、ユーモラスで温かく、異国情緒にあふれています。
大きいものが見たい方なら、「ウィハーン・プラ・モンコン・ボピット」を見ましょう。
とてもおしゃれな紅白の建築は、仏教寺院のイメージを打ち壊すインパクトがあります。ここには、タイでいちばん大きな「黄金の巨大仏像」が鎮座しています。ブロンズ製ですが、金色に輝き、17メートルもあるのです。
この周辺は、おみやげを売っているお店が多いですから、ご自分のためや、帰国後に渡されるおみやげをここで探すのもいいですね。
まとめ
タイの観光案内、いかがでしたでしょうか?
タイは王都だけでも見どころが多く、帰国してもまた行きたくなる国でもあります。広々とした川面に映える夕景の寺院などは忘れられない思い出になるでしょう。
地方観光に関してはこのご案内に漏れたものもあります。「アユタヤ」は渡航回数が少なくても行きやすい地方都市です。
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