福島県は東北地方の最南端に位置し、東北特有の文化と東北とは思えない温暖な気候の地域とに分けられています。
地名の由来は、かつてこの地方にあった湖の真ん中に合った島が、常に強い風に吹かれていた事から付けられました。
（風が）吹く島から、吹くという字を縁起の良い福に充てて福島となったという説が有力です。
浜通り、仲通り、会津地方の３つの地域に分けられており、それぞれに独自の文化を作る珍しい県となっています。
浜通り
浜通りは６号国道バイパスを基幹道路とした地域で、太平洋沿岸部に位置しています。
海沿いという事で、降雪量は少なく、『冬暖かく夏涼しい』と非常に過ごしやすい地域です。
この地域でのもっともお勧めの観光はやはり『スパ・リゾートハワイアンズ』でしょう。
独自に直営しているダンス学校から輩出されたダンサーたちによる本格的なフラダンス・ポリネシアンダンスが楽しめます。
その他、温泉、温水プールにウォータースライダーなど遊びどころ満載です。
宿泊施設は４種類ものホテルを有しており、それぞれにイメージを統一。
ラグジュアリーな雰囲気の中でリゾート気分を味わえます。
その他、ゴルフ場なども。
もう１つのお勧めは水族館『アクアマリン福島』とその周辺。
この水族館は海沿いに建設されています。
もともとが漁港だった土地で、海産物の直売市場、お土産や、飲食店などが並ぶ地域。
クルージングのエアポートもあります。
この辺り一帯は『ららみゅう』という名前で地元民に親しまれる場所でもあります。
都会のような騒がしさはないけれど、洗練された雰囲気もある場所で、一人でふらりと行くのも良し、デートコースに選ぶのもまた良し。
直売所では焼きウニや焼きアワビが格安で食べられることも。
ぜひ立ち寄ってみて下さい。
また、この浜通りと中通りの中間地点近くにある阿武隈鍾乳洞もまた見逃せないスポットです。
上越自動車道・常磐自動車道の小野ＩＣから１５分という鍾乳洞としては非常にアクセスの良い場所でありながら、規模の大きな鍾乳洞が楽しめます。
自然の神秘に触れる一日となる事でしょう。
中通り
日本で４番目の大きさを誇る猪苗代湖を中心に、そこから望む磐梯山、美しい五色沼でのトレッキングなど豊かな自然を存分に楽しめる地域です。
福島美術館、諸橋美術館（サルバドール・ダリの作品のみがコレクションしてあります）、猪苗代湖近くにあるオルゴール博物館など文化施設も多く、自然に触れ、文化に触れ・・・といった休日を楽しむ事が出来る地域です。
その他にもかつて皇族の保養所であった天鏡閣（てんきょうかく）は、現在は一般開放されています。
洋風のロマンチックな建物を見学したり、カフェで優雅な気分を味わえたりできます。
また女性限定ですが、天鏡閣が建てられた明治時代のドレスの試着が出来るサービスがあります（有料）。
そのドレスで天鏡閣の中を見学する事も可能です。
女性同士で行くのも良いのですが、デートコースにも最適でしょう。
また猪苗代湖も４年連続で水質日本一となるほど美しい水。
どこまでも広がる湖の、その透明度に息を飲むかもしれません。
遊覧船で湖をめぐるのも良いですし、上戸浜（４９号線沿い）では砂浜があり、海水浴ならぬ湖水浴を楽しむ事ができます。
季節は主に夏ですが、足を付けるくらいでしたら、ゴールデンウィークくらいから可能。
透き通るような水の湖畔での水遊びは、波打ち続ける海とは一味違う趣があるかと思います。
この上戸浜にはお土産物屋やホテルなども並び、非常に遊びやすいのも特徴の１つと言えるでしょう。
会津地方
福島県としては最も東北らしい気候の地域です。
雪深いこの地域では、冬の間の農民の仕事して、またさらに専門の職人の仕事としての工芸が発達してゆきました。
漆塗りの美しい会津漆器。
絵付け体験もできる絵ろうそく。
同じく製作体験もできる赤べこなど。
お土産としても素敵ですが、ぜひとも製作体験をして会津の歴史に触れて欲しいと思います。
会津観光で絶対に立ち寄って欲しいのがなんといっても鶴ヶ城でしょう。
日本が大きくその歴史を変えようとした時期、最後までそれまでの幕府に忠誠を誓った会津藩が大きな試練を迎えた場所です。
大河ドラマなどでご存知の方も多いかと思いますが、ぜひそのドラマの舞台となった場所を見て欲しいと思います。
かつては石垣だけだった鶴ヶ城ですが、現在は美しく再建され、当時の面影を残しています。
もし歴史好きな人でしたら、白虎隊の悲劇の舞台となった飯盛山や白虎隊記念館もお勧めです。
もう１つぜひ立ち寄って欲しいのが、その近くにある『さざえ堂』とうい建築物。
二階建ての小さな建物なのですが、上りの人と下りの人がすれ違う事のない不思議な構造になっています。
また会津は新選組隊長であった斉藤一のお墓があったり、土方歳三が寄宿した宿が残るなど、新選組ゆかりの土地としても有名です。
新選組を忍ぶコースとして往時に思いをはせるファンも多いようです。
その他にもこの地方には昔ながらの酒蔵など、レトロな雰囲気の街並みが残っています。
街を周遊するバス『ハイカラさん』で観光を楽しめるかと思います。
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