高知城(高知県)のご紹介
高知城の歴史
高知城は、山内一豊が家康から土佐24万石を与えられてから築城した平山城です。1601年に着工し、1611年、約10年を掛けて全城郭が出来上がりました。
しかし、1727年には城下町の大火で追手門を残し、天守をはじめほとんどの建物が消失してしまい、高知城は一から造り直すことになってしまいます。
1929年から城の再建に着手し、1749年に現在も残る天守が完成しました。結局三の丸まで総ての建物が完成したのは1753年のことでした。1873年、廃城令が出されましたが、本丸周辺の建物が、石垣まで含めて現存する城は、国内でこの高知城だけです。
1934年には「国宝」に指定されましたが、1950年文化財保護法により、天守閣や本丸御殿、追手門以下15棟の建物が「重要文化財」とされました。
日本100名城にも選ばれている、400年の歴史を持つ美しい城です。
城の建物
天守閣
三層六階の天守閣は国内に今でも残る木造の天守の一つです。火災、震災、明治維新による廃城令、太平洋戦争等、何度もの危機を乗り越え、現在もその姿を残しています。望楼が付いているので、天守閣から辺り一帯が見渡すことが出来るのも醍醐味。
追手門
1664年に再建された物で、門の両側には大きな石を積んだ石垣があり、勇壮に見える城の正門です。二階建てで入母屋造り、使われている木材は太くて堂々とし、欅を使った主柱や扉、冠木等には要所に銅製の飾り金具を付けています。
全体的に規模が大きく、城門として豪壮にして優美な趣を備えています。また、同じ四国にある亀山城と共に、ここから写真を撮ると、追手門と天守閣が一緒に撮影出来るのも、この城の特徴です。
追手門の右上に天守閣が空に浮かぶように写ります。
本丸御殿
城主山内一豊と正室千代が暮らした本丸御殿は、日本で唯一完全な状態で残る「書院造り」の大変貴重な建物です。この本丸御殿が昔のまま残っているのは高知城と川越城だけです。
一豊は建築に関して美的才能があったようで、高知城には欄間や襖等に様々なこだわりが見られます。
銅像
高知城を含む公園の中には、初代城主山内一豊の騎馬像とその妻千代の銅像があります。夫が良い馬を買いたかった時、内助の功を発揮し、日頃から貯めていた金子を差し出した話から、千代は別の場所に馬の像と一緒にいます。
また、「板垣死すとも自由は死せず」で有名な板垣退助の銅像も城を背にして建てられています。
高知城周辺のおすすめグルメ
明神丸 ひろめ市場店
「高知に来たら取り敢えずここへ!」と言われる明神水産の藁焼きたたき専門店です。ひろめ市場内にあります。もちろん、皆さん鰹のたたきがお目当て。新鮮な鰹を目の前で炙っているのも見られます。塩でもイケます。
やはり本場の味は違うので、「今迄食べて来た鰹のたたきは何だったんだろう?」と感じる人も多いようです。
土佐料理 司
文字通り、鰹のたたきから皿鉢(さわち)料理、焼き鯖など土佐料理・和食を味わえるお店です。ランチセットは女性にはちょっと多い位のボリュームがあります。従業員の対応も良く、個室もあるのでゆっくり食事を楽しめます。
鳥心
鶏料理専門のお店で、地元の人もよく利用するお店です。高知の裏名物「チキン南蛮」が特に美味しいです。タレにくぐらせたチキンカツはジューシーなもも肉。上にかかっているのはオーロラソースです。内装がシックなので落ち着いた雰囲気です。
高知城周辺のお薦めの宿・ホテル
三翠園
高知城から600mの所にあるホテルです。土佐藩主山内家ゆかりの宿で、広い芝生の庭があり、スタッフも礼儀正しいので地元に人から勧められて泊まる人もいるようです。
温泉もあります。モダンな内装と美味しい朝食、快い応対にリラックス出来るホテルです。
ホテル No.1 高知
こちらも高知城から600m程の所にあるホテルです。ひろめ市場にも近いので、日曜市にいくには最適のホテルです。
朝食はバイキングで美味しいと評判。各部屋バス付ですが、他に露天風呂が、男性は本館の屋上に、女性は別館の屋上にあるので、景色を楽しめます。
城西館
高知城から800mの所にある旅館です。以前天皇陛下も泊まられたという格式ある、広い和室のみの老舗旅館です。夕飯はお部屋に運んでくれます。また、鰹の藁焼きを作っているのを見ることが出来るのも楽しみ。
夕食も品数も多く、美味しいと評判です。わざわざ外へ食べに行かなくても鰹や土佐野菜等が食べられます。露天風呂は屋上にあるので、夜はライトアップした高知城も眺められ最高です。
高知城まとめ
高知城は、妻千代の内助の功で知られる山内一豊の城です。書院造など、あまり派手な感じよりは武家らしい質実剛健な印象を受ける城だと思います。
それにしてもこれだけの城の建造物が現存しているのは奇跡と言っても良いでしょう。とても貴重な文化財でもある「高知城」、行かれたら時間を掛けてじっくり見学すれば、往時を偲ぶことが出来るでしょう。
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