300年にわたって続く勇壮なお祭り飯坂けんか祭の楽しみ方

出典：http://hachimanjinja.info/

飯坂けんか祭の紹介

飯坂けんか祭りは、奥州三名湯の一つである飯坂温泉にある飯坂八幡神社で開催される祭りで、毎年10月に3日間にわたって開催される秋の例大祭です。

およそ300年の歴史があり、もともと、戦いでの勝利を祈願して行われた祭りでしたが、五穀豊饒を神に感謝し、氏子の平安を祈願を祈るお祭りへと変わっていき、現在まで受け継がれている伝統行事です。

大阪岸和田の「地車祭り」、秋田角館の「飾山ばやし」とならんで「日本三大けんか祭り」の一つとされています。

祭りでは、厳格にスケジュールが決められており、しめやかに「神事」が執り行われます。初日の宵祭では、11時から「例大祭式典」が行われ、17時20分からは御神体を本殿から神輿に遷す「移御式」が行なわれます。式では地元小学校の太鼓クラブによる剣舞や太鼓の奉納などが行われます。

2日目の本祭では朝の8時半から「神輿の渡御」が行われ、飯坂一帯を神輿が巡り、祭りはクライマックスへと突入します。

一番の見どころの「宮入り」では、上町三町（宮元上町・瀧の川・若錦）、下町三町（立綱・横町・梍花）の総勢6台の担ぎ神輿が19時に御旅所をスタートして擦上川方面を巡ります。スタートの合図は花火。

温泉街を練り歩き、20時頃鳥居前に到着すると先に到着した6台の神輿が互いの宮入りを阻むけんかをはじめます。あたりが真っ暗な中、提灯を灯した神輿と重さ1tに及ぶ屋台の6台が八幡神社の境内で激しくぶつかり合います。

大きな屋台同士が本気でぶつかり合う様には圧倒されますし、ここで観客の皆さんが一気に大盛り上がりとなります。これがけんか祭りと言われる所以です。実際に屋台がぶつかる様子が見られるのは、午後8時半頃からです。

3日目の後祭では、 11時から「後鎮祭」が行われます。これは祭りが無事終わったことを神々に報告する儀式で、地元の子供たちによる太鼓の奉納などが行われます。

飯坂けんか祭りには、例年およそ15万人ほどが訪れます。一番混雑するのは、メインイベントである2日目の宮入りの時です。飯坂八幡神社の鳥居前が舞台になりますので、早めに場所を確保することをオススメします。

以上が飯坂けんか祭りの様子です。「日本三大けんか祭り」の一つにあげられるこの祭り、地元の人たちの祭りにかける熱い気持ちが伝わってくるようです。

屋台が激しくぶつかる場面ばかりが強調されますが、厳粛に執り行われる神事にも長い伝統を感じられ荘厳な気分に浸ることができます。また、温泉街ですので帰りにはゆっくりと温泉を楽しむこともできます。

飯坂温泉には特に名産や人気メニューはありませんが、古くからの温泉街ですので歴史の長い飲食店がたくさん軒を連ねます。そのなかで、地元での評判の高いグルメを提供するお店を紹介します。

ここでのおすすめのNo.1は「餃子照井」です。創業から60年を超えるお店の人気メニューはもちろん餃子。すべて注文を受けてから手作りするというオリジナルの餃子はパリッと焼き上げられた外皮にジューシーなあんの組み合わせが絶妙で、全国からファンが訪れる人気店です。

また、揚げたての熱々天ぷらや石釜ピザなどがバイキングで味わえる「花もも」もオススメ。こちらは「花ももの湯」に併設されたレストランで、目の前で料理してくれるので作りたてがおいしく食べられると評判です。

いずれのお店も飯坂温泉駅から徒歩で行くことができておすすめのお店です。

飯坂温泉はヤマトタケル伝説にも登場する古い温泉で2世紀頃には開湯していたと伝えられる伝統ある温泉です。また、宮城の秋保、鳴子とならんで奥州三名湯のひとつにも数えられます。

そのため、地域には歴史の古い温泉宿やホテルがたくさんあり、いずれもおすすめです。そのなかで、利用者の口コミで特に評価の高いものをご紹介します。

まずは「摺上亭大鳥」です。飯坂温泉では高級な温泉の部類に入りますが、客室、温泉、食事のすべてに行き届いたサービスを提供していて、クオリティが高いと評判です。

こちらもトラベルサイトで高い評価を受けたホテルで、源泉の異なる3つの湯が楽しめることで知られています。併設のレストランで実演ディナーバイキングを楽しむことができます。

祭屋湯左衛門もおすすめ。こちらは昔ながらの温泉宿で、眺めの良い露天風呂と、毎週土曜日に開催される太鼓ショーが大人気です。

これら3つの宿はいずれも利用したお客さんからの評価が高いものばかりで間違いがなく、安心して泊まれるところばかりです。お湯、食事、もてなしなどいずれも高いクオリティを誇るところばかりで、飯坂温泉への旅行を快適なものにしてくれるでしょう。

300年にわたって続く勇壮なお祭りがあることには驚きですね。今回はじめて目にしたという方も多いかと思います。祭りの舞台となる神社は有名な温泉地にありますので、温泉旅行のついでに祭りを楽しむというのもアリかと思います。

祭りの舞台となる飯坂八幡神社は温泉街から歩いてすぐの場所ですので、時間を見てふらっと立ち寄ることができます。秋の夜長にすてきな幻想体験ができますので、一度、生で目にすることをおすすめします。