高知よさこい祭りは観るのもいいですが、参加してみてください

高知県よさこい祭り

出典:By 工房 やまもも – https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=11387100

 

高知県が誇るよさこい祭りは毎年8月9日~12日までの4日間、高知県高知市で開催されます。

9日は前夜祭、10・11日は本番日、12日は後夜祭となっています。前夜祭は16:30の祈願祭を皮きりに、前年度の賞の受賞チームと抽選で選ばれたチームが中央公園で演舞を行い、そのあと鏡川で花火大会をするというのが一連の流れとなっています。

祭り本番である10・11日は、市内9ヶ所の競演場(上町、升形、中央公園、はりまや橋、追手筋本部、梅ノ辻、菜園場、愛宕、万々)・7ヶ所の演舞場(旭、柳町、秦、帯屋町筋、京町、高知城、高知駅南口)で150を超えるチームが各々の練習の成果を発揮し、賞を狙い華やかに乱舞します。

 

入賞できたチームが後夜祭で踊ることができます。63回を迎える今年のよさこいでは、205チームのべ1万8000人が踊り子として参加しました。この4日間は高知のテレビ番組もよさこい一色となります。

高知放送テレビ・NHK高知放送局・テレビ高知・高知さんさんテレビ・高知ケーブルテレビの各局で、中継や目玉となるチームの様子などが放送されます。

 

賞の常連チームはもとより、各チーム後夜祭への参会を狙って躍動するわけですが、賞の種類はいくつか用意されています。一番価値が高いのは「よさこい賞」で、次いで「金賞(3本)」「銀賞(3本)」、そして「審査員特別賞(3本)」「地区競演場連合会奨励賞(12本以内)」「地区競演場連合会地方車奨励賞(3本以内)」、さらに加えて各競演競技場で審査員により手渡しで渡される個人賞や色々なバリエーションがあります。

チームでの受賞ももちろんですが、踊り子たちは個人賞も狙って踊ります。各競演場・演舞場(一部を除く)には審査会場があり、何十年もよさこいを見てきた審査員の審査で、笑顔と元気がみなぎる踊り子へ、ねぎらいのメダルが授与されます。

 

なかでもとびきりのご褒美が、追手筋本部競演場で、ミス高知より渡される朱色の花メダル(高知新聞社・RKC高知放送提供)や菜園場の菜(な)メダル、半平太メダル、梅ノ辻の梅メダル、木製メダル、鳴子メダルなど、会場ごとに違うメダルが登場しています。

それを付けている踊り子は「審査員に認められた踊り子」といういわゆる「上手な踊り子」というお墨付きをもらったということになりますので、審査員の前で踊るときが一番の見せ場としている踊り子もたくさんいます。

 

200もチームがあるとどのチームを見ればいいのか分からなくなりそうですが、初めて見る方は前年度の受賞チームから確認していくのがおすすめです。

あとは商工会議所のホームページ内にあるチームの紹介を見たり、過去数年の受賞歴などをチェックしてみるといいかもしれません。例年入賞するチームは踊り子のオーディションがあったり、ダンスインストラクターが複数在籍しているくらい、他よりも力を入れていたりします。

 

踊りもその分まとまっていて華やかさが一味も二味も違います。気になるチームが見つかったら、演舞スケジュールはネットや携帯のサイトでも確認ができます。

近年では参加する人たちが自分のチームのスケジュールをSNSなどで公表することで拡散しているので、そういったものを確認して見に行くといったこともできます。なんせ高知のその時期はとてつもなく暑い日が続きます。いかに日陰で見るかというのも、観客にとっては重要となってくるわけです。

 

そもそもよさこい祭りの始まりは昭和29年8月で、市民の健康と繁栄の祈願、そして商店街振興を促すために高知商工会議所が中心となり発足しました。

昭和29年の第1回の参加人数は750人で参加チームは21チーム。その後、着実にファンを増やし、第30回には踊り子人数1万人を突 破するまでになりました。

 

「よさこい」というのは「夜さり来い(夜にいらっしゃい)」という古語が変化した言葉で、その言葉は北海道のよさこいソーランでも使われるようになり、全国的にもかなり定着しつつあるように思います。

高知のよさこい祭りの決まりごとはいたってシンプルで、1つ目に鳴子を持って全進する踊りであること、二つ目に曲によさこい節をいれること、そして地方車を1台用意すること、この3つのみです。

よって、音楽、振り付け、衣装は毎年変化を要求され、各チームは絶えず新しいものを取り入れています。

 

よさこい祭りのいいところは、同じチームでも毎年全く違うチームカラーを見ることができるので、飽きることがないというところです。最近では伝統的な音楽からロック調のバンド演奏 が増え、髪型や衣装も派手さを増していっています。

振り付けもサンバやロック、または古典の踊り、といったように工夫を凝らしています。踊り子たちのメイクや髪型もシンプルなものから奇抜なものまで様々で、全国各地から美容師が勉強にくるそうです。

芸能人も見に来ていたり参加していたりするので、毎年よさこいニュースはチェックが欠かせません。

 

よさこい祭りは観るのもいいですが、参加することで人とのつながりも広がります。よさこい祭りに参加したことがきっかけで、結婚まで至ったというカップルは珍しくありません。

年々県外のチームも増えていますので、ぜひ観光するのもいいですが、参加して思う存分高知の街で躍動してほしいと思う祭りです。

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