茨城県は関東の最北端に位地しています。
名前の由来は、何と日本神話から。
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東北征伐の途中、悪い巨人に困っている人々に出会います。
巨人の住居であった洞穴を茨で覆って閉じ込め、土地の人を助けたという伝承からきています。
そんな茨城の魅力は、一言でいうならば安上がりな保養地でしょう。
気候が温暖で海の幸・山の幸に恵まれ、首都圏からもアクセスの良い土地柄です。
魅力の無い県ワーストワンを更新し続けている茨城ですが、実は都会から週末旅行に来る人は意外と多いのです。
つくば地域
つくばエクスプレスの開通ですっかり都会化したつくば地域です。
この辺りの観光は何といっても筑波山。
北関東の富士と呼ばれるほど美しい形の山でありながら、女性でも徒歩で登れる気軽さがあります。
頂上からは関東平野が一望でき、気分爽快。
それでも登山はキツイという方には、ロープウェイやトロッコ電車の利用がお勧め。
どちらも眺めが良いので気分最高です。
また、常磐線沿線を旅するのならば、石岡駅というところでぶらりと降りるのもお勧めです。
この駅前には昔ながらの石造りの倉などが残る建物が並んでおり、趣のある街並みが楽しめます。
この地域での電車一本分(30分程度)ほどぶらりとして気分転換をするのがお勧めです。
鹿島地域
関東三大神宮、鹿島神宮があるのがこの地域です。
武芸の神様を祭っており、勝負強さを付けてくれるパワースポットとして人気を博しています。
実は、奈良公園の鹿は、鹿島に居た神様が奈良に移ることになった際に乗り物にしていた鹿であるという伝承があるほど由緒正しい地域。
境内には深い鎮守の森に育まれたおいしい湧き水や、その水で打った手打ちそばなどが楽しめるスポットも。
鹿島臨海鉄道、鹿島神宮下車ですが、この沿線にはほかにもサッカーファンの聖地、鹿島スタジアムのある駅やアニメファンの聖地となった大洗駅など見どころがたくさんあります。
大洗でお勧めなのはやはり大洗水族館。
他に海が一望できるマリンタワーや明太子工場直営の明太パークなど。
もちろん、アニメファンならゆかりの場所をめぐっても楽しいでしょう。
マリンタワー二階にはアニメの世界観を模したカフェがあります。
高い場所にある上に壁がほぼガラス張りで、素晴らしい眺めが楽しめますよ。
アニメファンでなくともおススメです。
水戸市
県の中央には県庁所在地のある水戸市があります。
ここの見どころは、何といっても千波湖とその周辺の公園です。
千波湖にいる白鳥は野生では無く、湖で飼われているため人が寄ってもほとんど逃げません。
そのため、間近で白鳥の姿を楽しむ事が出来ます。
5月ごろには、ヒナの姿も。
ボートなどの楽しみの他、湖畔のカフェで優雅なひと時を過ごすのもお勧めです。
女性1人でふらりと行くにもサマになりますし、女子会にも楽しい所。
もちろん、デートコースならロマンチックムード満載です。
また、湖畔には美術館もあります。
絵画を楽しみ、美術館のロビーから見える湖のある風景を楽しみ、湖が見える位置にある美術館内のレストランで食事を楽しむ…そんな時間はいかがでしょうか。
日本三大庭園
水戸市でさらにお勧めなのが日本三大庭園である、偕楽園。
梅の時期は素晴らしい眺めと香りです。
が、逆にわざと梅の季節を外して空いている時期に公園を楽しむのも通の楽しみ方です。
秋には萩が落ち着いた風情を醸し出しています。
『歴女』の間で最近話題なのが水戸市の徳川博物館です。
歴史のある剣などが所蔵してあり、ゲームなどを通じて知った刀剣ファンが押し寄せてきています。
刀剣ファンでなくとも、建物自体が石造りの歴史を感じさせるもので大変落ち着く場所。
また、園内には銀杏が多く植えられており、秋には美しい紅葉を楽しむ事も出来るスポットです。
県西地区
水戸から西に向かうと、陶芸と美術館で有名な笠間市が。
またこの笠間市には日本三大稲荷である笠間稲荷も祭られてあります。
笠間稲荷と私立笠間日動美術館は徒歩ですぐの位置にあります。
美術品鑑賞をしたのち、お参りしてさらに門前町を楽しむというのも素敵な休日となるでしょう。
さらに少し足を伸ばすと陶芸美術館や、彫刻の森美術館も。
意外かもしれませんが、笠間市は芸術の街なのです。
もちろん陶芸も盛んですので、ろくろ体験などもお勧めです。
さらに西に足を伸ばすと、結城紬で有名な結城市、さらに現役でSLを走らせている真岡駅もあります。
県北地域
常磐線で水戸駅からさらに北に行くと、列車は太平洋沿岸を走るようになります。
海沿いのこの辺りは、海水浴はもちろん、サーファーたちのメッカでもあります。
しかも漁業も盛んですので、この辺りの民宿に泊まると、値段の割にボリュームのある刺身の盛り合わせが出てくることもしばしば。
また、漁港のある那珂湊市にあるおさかなセンターでは新鮮な魚介類が安く買えるため、まとめ買いをしてゆく人も多くみられます。
ひたち南ドライブインでも同様に新鮮な魚介類が安く買えます。
が、ここでのおすすめは何といっても回転ずし。
新鮮なネタを豊富に使ったお寿司はこれが回転ずしのネタなのかと他県の人を驚かせ続けています。
また、ゴールデンウィークではアンコウのつるし切りなどのイベントが開催されることも。
さらに北に行くと、日立市があります。
最近、パワースポットとして有名になったお岩さん神社があるのがこの日立市です。
日立中央ICから山側に向かって車で30分というアクセスはあまり良くない場所ですが、霊験あらたかだという噂があります。
その道すがらには『きららの里』という公園があり、都会の喧騒を忘れるにはちょうど良い場所でしょう。
さらに北に行くと、日本画の大家、岡倉天心が一時期を過ごした北茨城市があります。
天心が海を見て瞑想にふけったという六角堂を見学後、天心美術館を見学するというコースがお勧め。
小さな美術館ですが、岬の先端に建つため、カフェや中庭からの眺めがすでに絵画のよう。
オトナ女子の休日にはもってこいの場所と言えるでしょう。
もちろん、デートコースにもぴったり。
また、この日立市と北茨城市の間には高萩市という小さな町が。
特撮戦隊もので有名になった吊り橋のある市で、秋には多くの観光客が訪れています。
奥久慈地域
水戸市から水郡線という小さな列車に乗ると、奥久慈と呼ばれる地域があります。
こちらは山に囲まれた盆地で、四季折々の果物がお勧め。
多くの農園ではブドウ狩り、いちご狩り、リンゴ狩り…と、販売だけでなく果物収穫体験の用意もあります。
また、茨城の最西端にある大子町では袋田の滝の見学がお勧め。
関東三大瀑布の1つに数えられており、巨大な岩が四段に分かれた壁面を大量の水が流れ落ちる姿は大迫力です。
某テレビ番組の調査では、日本で一番マイナスイオンのある場所として測定されたことも。
大子町は、その他にグルメと温泉の街でもあります。
道の駅でも温泉に入ることのできるほど豊富な湯量の町。
グルメでは、歯ごたえのある鶏肉であるシャモ、湯葉、リンゴやアップルパイ、アユの塩焼き、米粉を蒸かして甘辛く味付けした串刺し団子など。
自然と温泉に癒されながら、豊かな自然にはぐくまれたおいしいものに舌鼓を打つ…そんな休日が楽しめる場所です。
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