立久恵峡温泉の紹介、見どころ
こちらでは立久恵峡(たちくえきょう)温泉をご紹介しましょう。島根県にはひっそりと佇むような景勝地がそこかしこに点在しています。観光地の宝庫とは言い難い島根県ではありますが、ガイドブックに紹介されていなくても、見るに値する地はたくさんあるのです。立久恵峡温泉もそのうちのひとつ。
JR出雲市駅より車で20分ほどの場所に位置しています。言わずとも知れた出雲大社と同エリアながら、あまり知られていないまさに秘境とも言うべき場所なのです。豊かな自然そのものの美しさを愛でるのであれば、これほどまでに相応しい場所を見つけるのは難しいことでしょう。
出雲まで行ったならば、足を延ばす価値がありそうですね。縁結びのお願いをした後のリフレッシュとしては最高の温泉スポットです。
立久恵峡は、県立自然公園。壮大な渓谷が圧巻です。渓谷沿いに流れる神戸川(かんどがわ)からいきり立つ様は山陰の耶馬溪と称され、名勝天然記念物にも指定されています。
約1kmに亘る高さ100mを越す奇岩柱岩を眺めていると自然の偉大さを感じずにはいられません。そんな渓谷の間近から湧き出ているのが立久恵峡温泉です。実はこの辺り、海の底だったこともあり塩分を多く含む泉質といいますから、入ってみたくなります。
春の頃には新緑、夏の盛りは深き緑が良いそう映え、秋になれば紅葉が息を飲むほどに美しく見え、また冬になり雪が積もればまるで水墨画の世界が広がります。いずれから眺める景色も素晴らしいのですが、1時間ほどの遊歩道散策がオススメ。
森林浴を楽しんだ後には立久恵峡温泉で汗を流してみてはいかがでしょうか。
立久恵峡温泉おすすめの旅館、ホテル
立久恵峡温泉の宿は2軒。このどちらも満足度の高さが自慢のお宿です。実際に紹介されている旅行サイトの評価でも、その実力のほどが窺えます。
絶景の宿 御所覧場
まずは、絶景の宿 御所覧場。その宿名の通り、客室からも渓谷の絶景が楽しめます。また、露天風呂からも眺められるなど、角度を変えて様々な渓谷美を余すところなく見られることでしょう。
夜の渓谷はライトアップされるので、夕食の後の入浴も忘れてはなりません。川のせせらぎに耳を澄ませていると、旅の疲れが全て癒される心持になるはずです。こちらの宿の貸切風呂は無料で提供されています。露天で、もちろん景色も最高。2ヶ所あるので、はしご風呂をしてみるのもおススメです。
ここの料理自慢は、目の前の川で釣りあげた天然の鮎がなんといってもイチオシ。焼き立てなので香ばしく、身もふっくらと香りのよい川魚特有の味わいです。
また、肉派の人にとって楽しみなのは島根牛でしょう。島根が誇るブランド和牛です。この厚切りの島根牛を目の前で焼きながら食べる料理が人気で、この島根牛の鉄板焼きを中心とした会席膳では島根の旨味がたっぷりと凝縮されています。
お米は宿のご主人の手作り。近くの山で収穫した山菜、手作りの漬物と安心していただけるものばかり。
女性には嬉しい浴衣が選べるサービスもあり、ちょっとした心遣いが随所に感じられます。日本一のパワースポットと名高い須佐神社からは、車で10分の距離。身体を清めたら、エネルギーをチャージしてから帰宅の途についてはいかがでしょう。
渓谷露天風呂の宿 八光園
立久恵峡の湯は、塩分を多く含むことが特徴ですが、そのためにいつまでも身体がポカポカとしていて、一度温まると冷めにくい温泉でもあるのです。だから、露天風呂からの眺めに見惚れてしまい、思わず湯冷めをしてしまったということもありません。出たり入ったりと繰り返せば、日頃の疲れがすっかりなくなることでしょう。
夕・夜・朝と時間によって顔の異なる渓谷はそれぞれの美しさを秘めているので、見逃さぬよう要注意。火傷や肌疾患にも効き目があるので、そのつもりで入浴を繰り返してみてもいいですね。
夕食は個室で寛ぎながら、気兼ねなくいただく会席です。この宿の会席では、島根牛の特別に美味しいとされるサーロインを提供しています。このサーロインの鉄板焼きと他にもすき焼きで楽しめるというダブルメインが魅力的。せっかくの機会なので、美味しいものを別々の料理方法でいただけるのは嬉しい限りです。
この八光園にはいけすがあり、うなぎの臭みを取るのに使われています。国産のうなぎを八光園秘伝のタレで調理された蒲焼も看板メニュー。料理自慢の宿なので、それぞれの料理をメインに組み合わせた宿泊プランを選ぶと満足度がさらにアップします。
おもてなしの素晴らしさとは何なのか、それを気付かせてくれるお宿です。
立久恵峡温泉まとめ
四季折々の景観は訪れる毎に魅力を増し、再び訪れたいと感じさせる温泉地。リピーターが多いという点にも納得です。温泉旅行での楽しみは多色で、温泉の質、宿泊する宿での食事、雰囲気、もてなし。
そして周囲での過ごし方と、あらゆる満足度が高ければ高いほどお気に入りの場所となります。その全てを満たしてくれるであろう、立久恵峡温泉。知れば、訪れずにはいられない温泉です。
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