熱気と迫力を持つ秋の大祭りである長崎くんちの楽しみ方

長崎くんち

出典:By Houjyou-Minori – https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=35330471

長崎の代表的なお祭りの一つである「長崎くんち」

毎年10月7~9日の3日間開催される長崎の氏神である諏訪神社の秋の大祭で、地元の人には「くんち」と呼ばれ昔から親しまれてきましたが、その名前の由来は「宮日」や「供日」という字に由来する説もありますが、旧暦9月9日(九州北部地方の方言で「くんち」)に行っていたことが有力な説と言われています。

長崎くんちの歴史は古く江戸時代初期まで遡り、寛永11年(1634年)に二人の遊女が諏訪神社神前に謡曲「小舞」を奉納したことがはじまりとされており、その後貿易で栄えた長崎の特色として異国の踊りも取り入れながら、数百年をかけてエキゾチックでダイナミックな豪華絢爛な祭礼へと発展し、今の長崎くんちの姿を今に伝えています。

 

1979年(昭和54年)には長崎県では初の国の重要無形民俗文化財に指定され、福岡県の櫛田神社「博多おくんち」、佐賀県の唐津神社「唐津くんち」と並んで、日本三大くんちの一つに数えられています。

長崎くんちは長崎市内の59の町のうち、5~7町がその年の踊り担当として演し物を披露するため、毎年違う表現での演し物になります。

つまり一つの町の全ての踊りを見ようと思ったら、7年連続で長崎くんちを見に行かなくてはいかないということになります。お気に入りの町を見つけると、毎年全国から見物に訪れる人がいるのですからかなり興味深いですね。

 

毎年踊り町になった各町の演者が「傘鉾(かさぼこ)」を先頭に、艶やかで優美な「本踊」、川船、唐人船などダイナミックで迫力満載の「曳き物」、太鼓山(コッコデショ)、鯱太鼓などの「担ぎ物」、一度はテレビで見たことがある人も多い長崎くんちの代名詞ともいえる「龍踊(じゃおどり)」や「阿蘭陀万歳」といったそれぞれ長崎独自の文化を感じさせる演し物を披露します。

特に中国やオランダなどの影響を色濃く残した「龍踊(じゃおどり)」「鯨の潮吹き」「太鼓山(コッコデショ)」「阿蘭陀万才(おらんだまんざい)」「御朱印船(ごしゅいんせん)」は長崎くんちならではの特色と言えるでしょう。

 

毎年各町の演し物を一目見ようと、長崎市内だけでなく全国から見物の観光客が訪れるため、すべての踊り町のフルバージョンがベストポジションで楽しめる踊り馬場の桟敷席は有料で事前予約ができるにも関わらず毎年完売必至の、かなりの争奪戦となる席になりそうです。

もちろん諏訪神社境内の有料立ち見席にも溢れひしめくほど。もちろん、街中に入れば無料で見ることができるので、長崎くんちのお決まりのかけ声の「モッテコーイ(アンコールの意味)」や「ショモーヤレ(本踊のアンコール)さえしっかり使いこなすと地元の人と同様に、エキゾチックでダイナミックな異国情緒あふれる長崎くんちを3日間存分に楽しむことができますよ。

 

長崎くんち周辺のおすすめグルメ

長崎くんちが行われる3日間は、お祭りならではの楽しみでもある出店が並びます。庭先回りの演し物を見て楽しむにも絶好のスポットなので、出店で食べ歩きながら演し物が回ってくるのを待つのもオススメです。

毎年人気なのが「梅ケ枝餅」。本来は、福岡大宰府銘菓ですが、出店をぐるりと一周する程の長蛇の列になるほどの人気ぶりなのですぐに分かりますよ。

 

しっかりランチや夕食を食べたいなら、やはり長崎ならではのグルメがおすすめです。長崎ちゃんぽん発祥のお店「四海楼」の長崎ちゃんぽんが特に人気で、中国に来たような印象を受ける立派な建物は観光名所になっているので行きやすいことでも長崎初心者にはおすすめのです。

魚介、野菜の具がたっぷりのちゃんぽんはコクがありつつもサッパリした味付けで「元祖ちゃんぽん」と言える一杯です。長崎の景色を眺めながらいただくちゃんぽんの味は「格別」で、長崎旅行の良い思い出になるはずです。

 

長崎くんち周辺のおすすめ宿・ホテル

長崎は観光名所が多いので、宿泊施設に困ることはないでしょう。ただし、長崎くんちの期間はどの宿泊施設も満室になってしまうので、旅行の計画を立てたらまずはホテルを抑えておくと良いですよ。

お祭り好きの女子会旅行であっても宿泊するホテルは気兼ねなく友達同士で過ごせる快適な空間であってほしいものです。さらに、長崎観光に便利であることも必須条件となりますね。

ホテル ステラコート太安閣

オススメなのが、玄界灘に浮かぶ壱岐島最大のリゾートホテル「ホテル ステラコート太安閣」でしょう。

2011年にリニューアルしたばかりで、客室もゆったりとしたモダンデザインの空間となっているので、夜遅くまで女子トークにはながさいても大丈夫ですよ。

 

お料理も新鮮な海鮮だけでなく壱岐牛をを使ったりとこだわりの料理を存分に楽しむことができます。美肌や冷え症、肩こりなどに効能が高いジャクジー付きの温泉に浸かって祭りの疲れを癒すのも良いですね。

お部屋やシーズン、宿泊プランによって宿泊料金は変動しますが、朝夕2食付で15000円~と少し高めですが、それだけの価値はあるリゾートホテルと言えましょう。

 

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ハウステンボス・ホテルヨーロッパ

また少し離れますが、長崎ハウステンボスにある「ハウステンボス・ホテルヨーロッパ」も女子会にはピッタリのラグジュアリーホテルです。長崎くんちの後にハウステンボスにも訪れたい旅行の時には最適のホテルと言えるでしょう。

 

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長崎くんちまとめ

長崎は観光名所も多く、グルメ、レジャー、イベント全てにおいて楽しめる代表的な街。特に、長崎くんちはお祭り好きにはたまらない熱気と迫力を持つ秋の大祭りです。

「龍踊り」などに興味を持ったら、ぜひ今年の長崎くんちに見に行ってみましょう。演し物のフルバージョンでなくとも無料で見れる庭先回りの方がもっと近くで圧倒的な迫力で楽しむことができます。気が付けば、「モッテコーイ」ときっと叫びたくなるはずですよ。

地元も観光客も関係なく楽しめる雰囲気が、長崎くんちの最大の楽しみと言えるでしょう。

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