四万温泉の紹介、見どころ
最初の国民保養温泉地として認定された温泉、それが四万温泉です。
この温泉は、征夷大将軍である坂上田村麻呂が開いた温泉であるとか、源頼光四天王である碓井貞光が神様のお告げを受けて見つけた温泉であるとか、そういった数々の伝説が残っている温泉として有名です。ただし、温泉地としての歴史はそこまで古くありません。
主に戦国時代から江戸時代にかけて、温泉街としての基礎が形付けられていきました。そして明治時代に大規模な開発が行われ、今の四万温泉の雛形が出来上がっていったのです。
この四万温泉の特徴は、他の温泉より共同浴場が多いことです。共同浴場は文字通り誰の物でもない浴場で、わずかな料金を払うことで入浴させてもらう事が出来る浴場ですが、その共同浴場が、この四万温泉には何箇所もあります。そのうち上之湯、河原の湯、御夢想の湯は、なんと入場料金が無料です。
共同浴場の中でも、入場料金が無料と言うのは非常に珍しいですが、それが3箇所もあるのです。この無料で入れる共同浴場の多さこそ、四万温泉最大の魅力と言えるでしょう。
また言うまでもありませんが、上之湯を初めとした共同浴場もきちんとした温泉です。なので、入浴する事で胃腸の病や筋肉痛などに効能があることを追記しておきます。
四万温泉おすすめの旅館、ホテル
四万温泉ひなたみ館
四万温泉でもっともオススメの旅館、それが四万温泉ひなたみ館です。この四万温泉ひなたみ館の売りは、3つある風呂です。すべてが100%天然の温泉である上に、3つすべてが貸しきり浴場なので、人目を気にせず、ゆっくりとくつろぐことが出来ます。
貸しきりの風呂が1つある旅館はたまにありますが、すべての風呂がすべて貸しきりなのは非常に珍しいです。この辺が、四万温泉ひなたみ館の個性と言えるでしょう。ちなみに、ここの旅館の風呂は1つが露天風呂で、他の2つは室内風呂です。
なので、開放的な露天風呂が好きな人にも、室内の風呂が好きな人にも、どちらのタイプにもオススメできます。
それ以外にも、四万温泉ひなたみ館には山奥の小規模旅館であるという売りがあります。旅館のある場所があまり観光地的なところではないので、風呂の貸しきりと含めて隠れ家的な印象があります。
そういうのが好きな人には、たまらない旅館だと言えるでしょう。
最後になりますが、宿泊費は1万2千円から3万円ほどになります。この手の旅館としては、平均的な値段だと言えるでしょう。
四万たむら
次にオススメする旅館は、温泉三昧の宿四万たむらです。名前の通り、この宿も温泉が売りです。温泉三昧の宿四万たむらの売りは、7つの特色ある風呂群です。温泉地の旅館なら3つや4つ温泉風呂があるのは別に珍しくありませんが、さすがに7つも風呂があるのは珍しいです。
それぞれ森林浴を満喫できる露天風呂、オードソックスな大浴場、川の水かさが増すと水中に隠れてしまう露天の混浴風呂、ヒノキの香りに包まれたヒノキ風呂、庭園の中に作られた庭園露天風呂、美肌に力を入れた風呂、貸しきりでゆったりと入ることが出来る風呂、ここまで種類の違う風呂が7つあるのは、本当に凄いです。
特に岩に穴をうがって作られた庭園露天風呂は、他の旅館ではまずお目にかかれないくらい珍しい風呂です。日本庭園のなかに大きな堀のようなものが作られ、そこが露天風呂になっているのですが、こういう風呂は、一生に数回しかしか入ることが出来ないでしょう。それほど、素晴らしい露天風呂だと言えます。
風呂、風呂、風呂、それがこの温泉三昧の宿四万たむらの売りです。まさに温泉三昧の名にふさわしい旅館だと言えるでしょう。
ちなみに、宿泊費は1万2千円から2万円強です。旅館内にこれだけお風呂があることを考えると、わりとリーズナブルな値段だと言えるでしょう。
古民家の宿金木
最後にオススメする旅館は、古民家の宿金木です。この旅館の売りは、旅館と言うより古民家であるところです。古民家なので、非常に安く泊まれることが出来ますし、旅館のように格式ばったところがありません。
なので、食材を持ち込んでバーベキューをすることも出来ます。こう聞くと、温泉も何もないただの素泊まり宿かと思われるでしょうが、もちろん、ちゃんとした温泉があります。
天然温泉で源泉かけながしという、どこに出しても文句の出ない立派な温泉に、飽きるまで入ることが出来ます。ゆったりと過ごせる上に、バーベキューまで楽しめる温泉宿、しかも宿泊料金が6、7千円程度とくれば、オススメしないわけにはいかないでしょう。
高級旅館は高いし格式とかもあるからもういやだ、そういう人にオススメできる旅館だと言えます。
四万温泉まとめ
四万温泉は、いくつもの伝説と歴史を持つ、由緒ある温泉です。
無料で入れることが出来る共同浴場が3つもあることが最大の魅力ですが、他にもたくさんの温泉があります。共同浴場巡りに飽きたら、旅館の温泉に入り、それに飽きたら共同浴場をまた巡る、こういう贅沢な温泉巡りが出来ることがこの四万温泉の特徴と言えるでしょう。
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