男鹿温泉の紹介、見どころ
秋田県の男鹿(おが)市にある江戸時代より湯治場として繁栄した温泉です。泉質は塩化物泉となります。海水に近い塩分を含み、肌について汗が発散することを防止するため保湿効果が高いと言われています。男鹿温泉は熱の湯とも言われ人々に親しまれています。
国指定重要無形民俗文化財で、毎年大みそかに行われる慣習のなまはげで有名です。4~12月にはナマハゲふれあい太鼓ライブが開催され、これを観るために男鹿を訪れる人も多いです。温泉街では秋田三味線ミニライブなども開催され、近くになまはげ館もあることから観光スポットになっています。
また、温泉地は日本書紀にも記載があると言われています。温泉郷として活性化し始めたのは1947年と伝えられます。そして、2004年には釣りバカ日誌の映画を撮影するためのロケ地となっています。男鹿温泉の料理は石焼きが有名です。
漁師料理とされていましたが、座敷でも食べることができるようになった貝や魚の味噌煮込み料理です。木の桶に焼けた石を入れ、その熱で調理します。飲食店でも提供されるようになりました。男鹿温泉湯巡りパスポートの利用で、温泉郷の7施設のうち三つの温泉を選ぶことができ、宿泊しなくても入浴することができます。
男鹿温泉おすすめの旅館、ホテル
萬盛閣
赤の目立つ外観と対比的に、木の色を活かした大浴場があります。リニューアル前の温泉焼けしていた男鹿石が大浴場石亭の蒸湯スペースにそのまま利用されています。もう一つの大浴場である渚は浅いめのスペースもあり、湯船の淵を波のようにデザインしています。
56.5℃の源泉掛け流しのため少し熱めとなっていますが、加水はしないという宿のこだわりがあります。男鹿温泉郷の中では唯一となる貸切露天風呂があり、事前の予約が必要となります。にごり湯で贅沢な時間を過ごすことができます。シャワーは設置していません。
萬盛閣はピンクリボン温泉ネットワークに登録済みで、乳がんの手術跡や皮膚の移植などをカバーするための入浴着を無料で貸し出しています。館内の喫茶店むつみではドリンクだけでなく、小説や漫画も用意されています。娯楽スペースには様々なゲームなどが揃えられています。
食事は、底曳船の萬盛丸が水揚げを行った魚介類が使われ、新鮮な海の幸を味わうことができます。そして、男鹿名物として紹介した石焼料理が用意されます。部屋まで運ばれ、目の前で石焼の迫力を楽しむことができます。フロントにて、男鹿温泉湯巡りパスポート券の販売を行っています。
元湯 雄山閣
温泉郷の中で一番の高台にあり、海と山を見渡すことができます。雄山閣専用の源泉から流す湯は季節により緑や白、茶褐色と色が変化します。
また、湯の色は温度によっても変化します。源泉から湯を引くための管の中には湯の花が付着していきます。そのため、湯の花の成分と共に湯が流れ出します。保温効果があり、湯ざめしにくいという特徴があります。
源泉掛け流しの大浴場と露天風呂は男性用と女性用の各1か所となっています。男鹿温泉の宿泊施設の中で、雄山閣でしか味わうことができないアンブラ餅が料理にあります。方言で、ジャガイモのことをアンプラと言います。アンブラ餅は、古くより男鹿半島で食べられているという郷土料理です。
秋風・春風・鈴風・島風・寒風と五つの風を称した男鹿の紀行書が残され、和風茶房の五風庵という名が男鹿の風を感じさせます。五風庵では季節の味を楽しむことができます。日帰り休憩での貸切利用もできます。
別邸つばき
日本のホテル・旅館百選料理部門に入賞した別邸つばきは、男鹿温泉郷の中で最も海の近くにあります。温泉は二つの源泉掛け流しで男鹿で唯一とされます。大浴場には男性用の錦湯と女性用の雅湯それぞれに露天風呂が隣接し、和風庭園に囲まれた風情を楽しむことができます。
内湯の泉質は低張性中性高温泉で55.5℃の湯です。リウマチや運動器障害などに効能があるとされます。露天風呂の泉質は塩化物泉で49.2℃の湯です。こちらは、きり傷や慢性皮膚病などに効能があるとされます。
サウナもあり、湯上がり処は広い畳敷きになっています。男鹿半島は三方が海に面し、いずれかの漁がうまくいかなくても別の漁で新鮮な魚介類を手に入れることも可能です。
いつでも新鮮な海の幸を味わうことができます。別邸つばきでの石焼料理は味噌だけでなく、しょっつるという秋田のハタハタから作る魚醤でも味わうことができます。
男鹿温泉まとめ
海に近いため、料理に使われる魚介類の新鮮さと郷土料理の味わいだけでなく、温泉には海の塩に近い塩分が含まれ、温泉に入りながら同時に海を感じることができます。
肌に良く、秋田美人の肌はこの泉質から生まれるとも言われています。観光スポットとされるため、比較的賑やかな雰囲気に触れることも可能です。宿ではゆっくりとくつろいで疲れを癒すことが醍醐味です。
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