榊原温泉の紹介、見どころ
三重県の津市にある七栗の湯とも呼ばれる温泉です。平安時代の中期に清少納言が執筆した枕草子に書かれている三名泉の一つとされています。三名泉は七栗の湯・有馬の湯・玉造の湯です。
泉質はアルカリ性の単純温泉で、刺激が少ないため肌に優しく、療養泉に分類される温泉です。温泉街では歓楽街のような雰囲気はなく、保養地を思わせます。
また、猫がえがかれた涅槃図で知られる林性寺があります。榊原断層の合間から湧く温泉で、人々から信仰されていました。そして、神湯と呼ばれた時代もありました。伊勢の参拝客は七栗の湯を参拝する前に浴び、心身のけがれを洗い流すことが慣例となり賑わいを見せていました。
地元では榊原温泉を宮の湯と呼ぶようになり、神聖であるという誇りを持っています。また、射山神社は温泉大明神と言われるようになりました。開湯した当初の泉源は涸渇したため、現在では別の泉源を利用しています。
毎年、初夏になると温泉郷を流れる川沿いに蛍が現れるようになり、普段は見ることができない幻想的な風景を楽しむことができます。
榊原温泉おすすめの旅館、ホテル
浜栄
陶器で造られた貸切露天風呂が二つとジェットバスがある大浴場があります。陶器の露天風呂は栄天の湯と満天の湯があり、湯呑みを大きくしたような浴槽で、贅沢な雰囲気です。
大浴場はグレーを基調とする落ち着いた空間です。大浴場の露天風呂にはキンモクセイがあり、花が咲くとオレンジの鮮やかさと良い香りを楽しむことができます。湯上りサロンが設けられ、檜の香りとマッサージチェアでくつろぐことができます。
食事は伊勢海老やアワビなど、捕れたての魚介類が自慢の品となります。舟盛などもあり、高級感と新鮮さの両方が伝わってきます。
近くに太平洋に面した千鳥ヶ浜があり、白い砂浜と水平線の美しさで知られています。車で約15分の所に志摩スペイン村が、約30分の所に志摩マリンランドがあり、有名な観光スポットを楽しむことができます。
海の蝶
露天風呂からは海が見え、波の動きまでわかるほどです。そして、潮風があたって香りを楽しむこともできます。大自然の中にいるような感じです。
中国で薬の石と言われる麦飯石で濾過したお湯が大浴場に使われています。麦飯石はミネラルを豊富に蓄えています。プロのエステティシャンがオーガニックオイルを使用したエステを体験することもできます。
ガラス張りのロビーからも海が見え、春になると桜も鑑賞できます。夏は屋外プールでも楽しむことができます。泳いだ後の温泉は格別なものとなります。
展望ラウンジがあり、伊勢湾を眺めながらこだわりのコーヒーを味わうなど、温泉以外の優雅な時間を過ごすことができます。夜食処があり、伊勢うどんを注文することができ、普段食べているうどんと味くらべができます。
また、ナイトバーには100種類を上回るカクテルを作ってもらうことができ、自分好みのカクテルでゆったりと夜を過ごすことができます。オリジナルカクテルもあり、人気を集めています。
土産店にはパールも販売されています。伊勢湾付近ならではの商品となります。屋上庭園には足湯もあります。屋上でも海の風や香りを楽しむことができます。食事は伊勢湾で捕れた魚介類のみを使った料理が提供されます。捕れたての食材を堪能することができます。牛肉は松阪牛が使われています。
榊原館
展望露天風呂の天翔は、夜になると松明やライトアップを行い幻想的な雰囲気を創り上げます。木造りで、長く自然を楽しむことができるように、石鹸やシャンプーなどの利用はしないこととなっています。露天風呂の天雅では、昼間は季節によって変わる景色を眺めながら、優雅な時間を楽しむことができます。
貸切露天風呂のぬのびきはジャグジータイプで、夜になると水中照明がつき、趣のある空間で時間を過ごすことができます。貸切露天風呂のよもやまでは、浴槽に入る手前が畳敷きでリラックスした空間を味わうことができます。
1階大浴場のむらさきでは、清少納言も愛したと言われるお湯をそのまま味わうことができるように、掛け流しで温泉を楽しむことができるようになっています。源泉風呂では常に新鮮な温泉を提供しています。
源泉は日本温泉遺産を守る会による温泉遺産として認定されています。源泉の温度は32.5℃で、大浴場と交互に入る醍醐味もあります。大浴場はもえぎという名で肌に良く、疲れを取る効果もあります。露天風呂のおそめは大浴場と隣接しています。
榊原温泉まとめ
榊原温泉は文学と神聖なイメージが混在する不思議な温泉です。幻想的・神秘的でありながら、料理は伊勢湾の新鮮な魚介類が用意される色々な楽しみがあります。温泉に入りながら自然を味わったり歴史を思い浮かべたりと自由な時間を堪能することができます。
周辺にも様々な施設があり、榊原温泉を訪れた際は伊勢を満喫することができます。
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